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公開：2024-10-02

エリクソンと通信大手12社がネットワークAPI提供の新会社設立を発表、デジタルサービスのイノベーション加速へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• エリクソンが通信事業者12社と新会社設立を発表
• ネットワークAPIの導入とイノベーションを加速
• 通信業界に新たな収益化の機会をもたらす

エリクソンがネットワークAPI提供の新会社設立を発表

エリクソンは、América Móvil、AT&T、Bharti Airtelなど世界の大手通信事業者12社と共に、ネットワークAPIを世界規模で組み合わせて提供する新しいベンチャー企業の設立を2024年10月1日に発表した。この新会社は、共通のAPI実装と複数の通信事業者からのアクセスを促進し、より広範な開発者プラットフォームのエコシステムへと進化させることを目指している。^[1]

新会社は、通信業界の既存のCAMARA APIをベースにして、ハイパースケーラー、CPaaS事業者、SI、ISVなどの開発者プラットフォームの広大なエコシステムに、ネットワークAPIを提供する。VonageとGoogle Cloudは新会社と提携し、数百万人の開発者とパートナーのエコシステムへのアクセスを提供することになっている。

エリクソンが新会社の株式の50%、通信事業者が合計で50%を保有する予定だ。新会社のプラットフォームとパートナーのエコシステムは、オープンで公平性を維持し、業界全体の価値創造を最大化することを目指している。この合意は規制当局の承認などを条件として、2025年初頭の完了を予定している。

新会社設立による通信業界への影響まとめ

ネットワークAPIについて

ネットワークAPIとは、ネットワーク機能へのアクセス、利用、支払いを容易にする方法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 開発者が高度でインテリジェントなネットワーク機能にアクセス可能
• 複数の通信事業者の機能を統合して利用できる
• 新しいアプリケーションの開発を促進する

ネットワークAPIは、金融取引の不正防止検証やストリーミング事業者のデバイスステータス確認など、様々な分野で新しいユースケースを創出する可能性を秘めている。エリクソンと通信事業者が設立する新会社は、このネットワークAPIを世界規模で提供することで、デジタルサービスのイノベーションを促進し、通信業界に新たな収益化の機会をもたらすことを目指している。

通信業界のネットワークAPI新会社設立に関する考察

エリクソンと大手通信事業者12社による新会社の設立は、通信業界にとって画期的な取り組みだ。ネットワークAPIの世界規模での提供により、開発者は複数の通信事業者のネットワーク機能を簡単に利用できるようになり、イノベーションの加速が期待される。一方で、異なる通信事業者のシステムを統合する技術的課題や、APIの標準化、セキュリティ確保などの問題に直面する可能性もあるだろう。

これらの課題に対しては、CAMARA APIをベースとした共通の実装や、VonageやGoogle Cloudとの連携によるエコシステムの拡大が解決策となり得る。今後は、より多くの通信事業者や開発者プラットフォームの参加を促し、エコシステムを拡大することが重要だ。また、AIやIoTなどの先端技術との統合により、ネットワークAPIの可能性をさらに広げることも期待される。

新会社の成功は、通信業界全体のデジタルトランスフォーメーションを加速させる可能性がある。ネットワークAPIを活用した新サービスの創出や、通信事業者の収益モデルの多様化が進むだろう。エリクソンと通信事業者には、オープンで公平なプラットフォームの維持と、継続的なイノベーションの推進が求められる。この取り組みが、通信業界の新たな成長エンジンとなることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「エリクソン、世界をリードする通信事業者12社と力を合わせ、ネットワークAPIで変革を推進 | エリクソン・ジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000010141.html, (参照 24-10-02).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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