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IP-RoBoがTM-RoBoの精度向上を発表、審査段階と審査基準データの追加で語力統計指標がより正確に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

IP-RoBoがTM-RoBoの精度向上を発表、審査段階と審査基準データの追加で語力統計指標がより正確に

PR TIMES より


記事の要約

  • IP-RoBoがTM-RoBoの精度向上を発表
  • 審査段階データと審査基準データを追加
  • 語力統計指標の精度が大幅に向上

IP-RoBoによるTM-RoBoの機能強化で商標調査の効率化が進展

株式会社IP-RoBoは、商標調査支援AI「TM-RoBo」の精度向上を目指し、新たなデータセットを2024年11月1日より提供開始すると発表した。審査段階における各種データから抽出した<審査段階データセット>と、特許庁の審査基準から整理した<審査基準データセット>を追加することで、調査商標に含まれる各語の識別力に関連する語力統計指標の精度が大幅に向上する。[1]

TM-RoBoは2018年4月のリリース以降、継続的な機能拡張を行ってきた。2020年7月にリリースされた<商標検索機能>は、外観どおりの文字商標入力でAIが称呼を付与し、語力統計指標を数値化する画期的な機能を実現した。複数語からなる結合商標の場合、分離観察されうる全ての組合せ語を網羅的に列挙し、各指標をAIが算出する。

今回のデータセット追加により、幅広い分野での大量かつ正確な識別力データが用意された。審査段階データにヒットした場合は出願番号や理由が表示され、審査基準データにヒットした場合もその旨が表示される。これにより、語力統計指標算出の精度向上だけでなく、根拠の詳細な確認も可能になり、商標調査業務の効率と質の向上が期待される。

TM-RoBoの新機能まとめ

審査段階データセット 審査基準データセット
データ源 過去の商標出願の審査段階データ 特許庁公表の審査基準
主な特徴 幅広い分野の大量識別力データ 全分野網羅の正確な識別力データ
表示情報 出願番号、低評価理由 審査基準へのヒット
データ選択 AIへの追加可否を選択可能 AIへの追加可否を選択可能

語力統計指標について

語力統計指標とは、商標に含まれる各語と商品役務との間の関連性を示す指標であり、その語の識別力に関連する重要な数値である。TM-RoBoでは、この指標を用いて商標の登録可能性や使用による侵害リスクを判断する際の重要な要素として活用されている。

  • 商標の各語と商品役務の関連性を数値化
  • 識別力の判断に直結する重要指標
  • AIによる自動算出で効率的な商標調査を実現

今回の審査段階データセットと審査基準データセットの追加により、語力統計指標の精度が大幅に向上した。これにより、より正確な商標の識別力判断が可能となり、商標調査の信頼性が高まる。また、指標算出の根拠も詳細に表示されるため、ユーザーは判断の背景を理解しやすくなり、より深い商標分析が可能になる。

TM-RoBoの機能強化に関する考察

TM-RoBoの機能強化は、商標調査業務の効率化と精度向上に大きく貢献する可能性がある。特に、審査段階データと審査基準データの追加により、より実務に即した判断が可能になると同時に、特許庁の基準に基づいた正確な評価が行えるようになった点は高く評価できる。しかし、AIによる自動判断への過度の依存は、人間の専門家による総合的な判断の重要性を軽視する危険性もはらんでいるだろう。

今後起こり得る問題として、AIの判断と人間の専門家の判断が異なる場合の対応が挙げられる。この問題に対しては、AIの判断根拠を詳細に提示し、人間の専門家がそれを検証できる仕組みを更に充実させることが解決策となるかもしれない。また、AIの判断精度をさらに向上させるためには、判例データや国際的な商標データなども取り込んだ、より包括的なデータベースの構築が期待される。

TM-RoBoの今後の展開としては、国際的な商標調査への対応強化や、AIによる商標類似度の視覚的表現など、より直感的に商標の類似性を把握できる機能の追加が望まれる。商標調査のAI化は、知的財産管理の効率化と高度化を促進する重要な技術となるだろう。今後は、AIと人間の専門家の協働による、より高度な商標戦略の立案支援へと発展していくことが期待される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「審査段階データ、審査基準データの追加により商標検索機能の精度が更に向上!商標検索機能における語力統計指標の高精度化 | 株式会社IP-RoBoのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000050040.html, (参照 24-10-02).

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