ラクーンフィナンシャルと名古屋銀行が提携、サブスク型売掛保証サービス「URIHO」の提供で中小企業支援を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ラクーンフィナンシャルが名古屋銀行と提携
サブスク型売掛保証サービス「URIHO」を提供
金融機関との業務提携は50行目を達成

ラクーンフィナンシャルと名古屋銀行のビジネスマッチング契約締結

ラクーンフィナンシャルは2024年10月9日、名古屋銀行と顧客紹介におけるビジネスマッチング契約を締結した。この提携により、名古屋銀行の顧客に対してサブスク型売掛保証サービス「URIHO（ウリホ）」が提供されることになる。URIHOは月額9,800円からの料金で、中小企業向けに売掛金の未回収リスクを軽減するサービスだ。^[1]

名古屋銀行は「地域社会の繁栄に奉仕する」を社是とし、地域密着型金融の取り組みを強化している。今回の提携により、取引先の支払い遅延や倒産による売掛金の未回収という経営課題に対して、具体的なソリューションを提案できるようになった。これは地域の中小企業の経営支援を強化する取り組みの一環といえるだろう。

ラクーンフィナンシャルにとって、この提携は金融機関との業務提携としては50行目となる大きな節目だ。人材不足や事業承継、業務のデジタル化など、中小企業が直面する様々な経営課題に対して、URIHOを通じて支援を行っていく。今後も販売チャネルの拡大と地域密着型の販売網構築に注力していくという。

ラクーンフィナンシャルと名古屋銀行の提携概要

項目	詳細
提携内容	ビジネスマッチング契約（顧客紹介）
提供サービス	サブスク型売掛保証サービス「URIHO」
サービス料金	月額9,800円から
対象顧客	名古屋銀行の取引先（主に中小企業）
ラクーンフィナンシャルの金融機関提携数	50行（本提携含む）
名古屋銀行の社是	「地域社会の繁栄に奉仕する」

URIHOの詳細はこちら

サブスク型売掛保証サービスについて

サブスク型売掛保証サービスとは、月額定額制で利用できる売掛金の保証サービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

月額固定料金で複数の取引先に対する保証が可能
申込みから与信審査、保証請求までの自動化
中小企業向けに設計された料金体系と利用条件

URIHOは、このサブスク型売掛保証サービスの先駆けとなるサービスだ。取引先の経営状況悪化や倒産などで支払いがなかった場合でも、URIHOが代わりに取引代金を支払う仕組みになっている。月額9,800円、29,800円、99,800円の3種類のプランがあり、各プランで設定された保証枠内であれば何社でも保証が可能となっている。

ラクーンフィナンシャルと名古屋銀行の提携に関する考察

ラクーンフィナンシャルと名古屋銀行の提携は、地域金融機関とフィンテック企業の協業モデルとして注目に値する。名古屋銀行にとっては、従来の銀行業務に加えて、中小企業の経営リスク軽減に直接貢献できるサービスを提供できるようになった点が大きなメリットだ。一方、ラクーンフィナンシャルにとっては、地域に根差した金融機関のネットワークを活用して、サービスの認知度向上と顧客基盤の拡大が期待できるだろう。

今後の課題としては、URIHOサービスの利用促進と、実際の効果測定が挙げられる。中小企業にとって新しいタイプのサービスであるため、その有用性や費用対効果を丁寧に説明し、理解を得ていく必要があるだろう。また、サービス利用企業の経営改善度や、実際の保証実行率などのデータを蓄積し、サービスの有効性を客観的に示していくことも重要になる。

将来的には、URIHOのデータを活用した新たな金融サービスの開発も期待される。取引先の支払い状況や経営健全性に関するデータは、融資判断や経営アドバイスにも活用できる可能性がある。ラクーンフィナンシャルには、単なる保証サービスの提供にとどまらず、中小企業の経営を多角的に支援するプラットフォームへと進化することを期待したい。