YUMABとMOLCUREがゼロショットAI抗体創薬技術の共同研究を発表、アンドラッガブル標的への挑戦が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

YUMABとMOLCUREが共同研究を発表
ゼロショットAI抗体創薬技術の発展を目指す
アンドラッガブル標的への挑戦が可能に

YUMABとMOLCUREによるゼロショットAI抗体創薬技術の共同研究

ドイツの抗体創薬CRO企業YUMABと日本のAI創薬プラットフォーム企業MOLCUREは2024年10月8日、ゼロショットAI技術を抗体創薬に応用するための共同研究を推進すると発表した。両社は補完的な専門知識と技術を組み合わせ、アンドラッガブル標的に対する抗体創薬の限界を押し広げることを目指している。^[1]

この共同研究では、MOLCUREが独自のゼロショットAI技術を使用して抗体配列を設計する。YUMABは設計された抗体を検証するための専門知識と技術を提供する。この協力により、GPCRやイオンチャネルなど、従来の手法では抗体探索が困難だった標的タンパク質に対する新たなアプローチが可能になると期待されている。

ゼロショットAI技術は、抗原配列や標的構造に基づいて抗体配列をde novo且つin silicoで設計できる技術だ。この技術により、初期の物理的なスクリーニングを必要とせずにヒット抗体を特定することが可能となり、薬物標的の種類を広げ、各標的に対する抗体配列の多様性を増やすことができる。

YUMABとMOLCUREの共同研究の特徴

	YUMAB	MOLCURE
専門分野	抗体創薬、工学、製造	AI創薬プラットフォーム技術
経験年数	30年以上	10年以上
主な役割	設計された抗体の検証	ゼロショットAI技術による抗体設計
目標	アンドラッガブル標的への抗体創出	AI技術による抗体設計の革新

ゼロショットAI技術について

ゼロショットAI技術とは、特定のタスクに対して事前の学習や訓練データなしで適応できる人工知能技術のことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

事前学習なしで新しいタスクに対応可能
少量のデータでも高精度な予測が可能
未知の問題に対する柔軟な適応能力

抗体創薬におけるゼロショットAI技術は、抗原配列や標的構造のみから抗体配列を設計することができる。この技術により、従来の物理的スクリーニングの限界を超え、GPCRやイオンチャネルなどのアンドラッガブル標的に対する抗体創出が可能になる。YUMABとMOLCUREの共同研究は、この革新的な技術を実用化し、新たな治療法の開発につなげることを目指している。

参考サイト

^ PR TIMES. 「YUMABとMOLCURE、アンドラッガブル標的に対するゼロショットAI抗体創薬技術の発展に向けた共同研究を発表 | 株式会社MOLCUREのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000083912.html, (参照 24-10-11).

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