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NTTデータがきらぼし銀行にC-Turtle FEを提供開始、投融資先のGHG排出量可視化と削減を支援

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

NTTデータがきらぼし銀行にC-Turtle FEを提供開始、投融資先のGHG排出量可視化と削減を支援

PR TIMES より


記事の要約

  • NTTデータがきらぼし銀行にC-Turtle FEを提供開始
  • 投融資先のGHG排出量可視化と削減を支援
  • 金融機関と投融資先のカーボンニュートラル達成を目指す

NTTデータによるC-Turtle FEのきらぼし銀行への提供開始

株式会社NTTデータは2024年10月より株式会社きらぼし銀行に対して投融資先を対象とした温室効果ガス(GHG)排出量算定ツール「C-Turtle FE」の提供を開始した。NTTデータは長年にわたり金融機関へシステム提供を行ってきたノウハウを活用し金融機関システムとの連携による効率的なGHG排出量可視化を推進する。[1]

きらぼしグループは「TOKYOに、つくそう。」をパーパスに掲げ首都圏における中小企業と個人のお客さまのための金融グループとして総合金融サービスを通じて地域社会の発展に尽くすことを経営理念としている。気候変動への対応を経営の重要課題の一つと位置付け2030年度までにScope 1・2のカーボンニュートラルにコミットしているほかサステナブルファイナンスを2030年度までに累計2,000億円実行するという意欲的な計画を策定した。

C-Turtle FEはサプライヤの削減努力を自社のScope3排出量の削減効果として取り込むことができる「総排出量配分方式」を採用するGHG可視化プラットフォーム「C-Turtle」の新サービスだ。金融機関の国際的基準「PCAFスタンダード」に準拠したファイナンスド・エミッションの可視化と削減を支援するプラットフォームとなっている。

C-Turtle FEの特徴まとめ

項目 詳細
提供開始日 2024年10月
対象 きらぼし銀行
主な機能 投融資先のGHG排出量算定
採用方式 総排出量配分方式
準拠基準 PCAFスタンダード
特徴 ファイナンスド・エミッションの可視化と削減支援

ファイナンスド・エミッションについて

ファイナンスド・エミッションとは投融資先のGHG排出量のことを指しており主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 金融機関の投融資活動に関連するGHG排出量
  • Scope3カテゴリ15に該当する間接排出量
  • 投融資先企業の事業活動によって排出されるGHG

C-Turtle FEは投融資先の一次データを活用しデータクオリティーの高いScope3排出量算定を可能にする。国産ツールとして最新の規制動向やトレンドにキャッチアップしタイムリーな機能追加係数データ等の提供を行ってきている。本年度は投融資先でのC-Turtle利用を円滑にするための各金融機関法人向けポータルサイトとの連携機能やクラウドセキュリティーのさらなる強靭化等の開発を進めている。

C-Turtle FEの提供開始に関する考察

C-Turtle FEの提供開始は金融機関とその投融資先のカーボンニュートラル達成を支援する重要な一歩だ。特に「総排出量配分方式」の採用により投融資先の削減努力が金融機関のScope3排出量削減に反映されるため企業間の協力を促進する効果が期待できる。しかし一方で投融資先全ての企業がGHG排出量の正確な測定や削減に積極的でない可能性もあるだろう。

この課題に対しては金融機関がC-Turtle FEを活用して投融資先とのエンゲージメントを強化しGHG排出量削減の重要性を啓発していくことが解決策となり得る。また今後はAIやビッグデータ解析を活用してより精緻なGHG排出量予測や削減シナリオの提案機能が追加されることが望ましい。金融機関のESG投資判断をサポートする機能強化も期待されるところだ。

長期的には金融機関だけでなく投融資先企業にもメリットのある形でカーボンニュートラル達成を支援するエコシステムの構築が求められる。NTTデータには技術革新を続けながら金融と環境の両立を支援するプラットフォームとしてC-Turtle FEを発展させていくことが期待される。持続可能な社会の実現に向けた金融機関の取り組みを後押しする重要なツールとなるだろう。

参考サイト

  1. ^ . 「きらぼし銀行にGHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle® FE」を導入 | 株式会社NTTデータのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000164.000016308.html, (参照 24-10-13).

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