カシオがAIペットロボット「モフリン」を発表、400万通り以上の個性と感情表現で人々に寄り添う

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

カシオがAIペットロボット「モフリン」を発表
11月7日に59,400円で発売予定
カシオ公式ECサイトで先行予約販売開始

カシオが手のひらサイズのAIペットロボット「モフリン」を発表

カシオ計算機は、AIペットロボット「Moflin（モフリン）」を2024年11月7日に発売すると発表した。価格は59,400円（税込）に設定され、カシオ公式ECサイトにて先行予約販売が開始されている。モフリンは「こころの、となりに、いつも。」をコンセプトに開発された手のひらサイズのペットロボットで、日々人と触れ合うことで感情豊かに成長する特徴を持つ。^[1]

モフリンは独自開発の感情AIを搭載しており、400万通り以上の個性を実現することが可能だ。飼い主とのコミュニケーションを通じて、よく話しかける人を認識し、撫でる・抱きしめるなどの愛情表現から飼い主が好むしぐさを学習する。これにより、飼い主との深い絆を築くことができ、育て方次第で形成される性格も幅広くなっている。

専用アプリ「MofLife（モフライフ）」を使用することで、モフリンの現在の感情をアニメーションで視覚的に確認したり、気持ちの変化をグラフやメッセージで把握することができる。さらに、有料会員サービス「Club Moflin（クラブモフリン）」も用意されており、入院（修理）費用やファー（毛皮）のお手入れ費用がお得な価格で利用可能となっている。

AIペットロボット「モフリン」の主な仕様

項目	詳細
外形寸法	約130mm × 約90mm × 約180mm（幅×高さ×奥行き）
質量	約260g
電源	リチウムイオン電池（3.7V、1200mAh）
電池稼働時間	約5時間（25℃環境）
充電時間	約3時間30分（25℃環境）
付属品	Moflinハウス（充電器）、ACアダプター、スタートアップガイド（保証書付）

感情AIについて

感情AIとは、人工知能技術を用いて人間の感情を認識、解釈、そして模倣することを目的とした技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

人間の表情や声、行動パターンから感情を認識
学習を通じて個別の感情表現パターンを形成
状況に応じた適切な感情反応を生成

カシオが開発したモフリンの感情AIは、400万通り以上の個性を実現することが可能だ。これにより、飼い主との日々のコミュニケーションを通じて、独自の性格や反応パターンを形成することができる。モフリンは、この高度な感情AI技術を活用することで、より自然で深い人間とペットの関係性を模倣し、ユーザーに寄り添う存在となることを目指している。

AIペットロボット「モフリン」に関する考察

カシオが開発したAIペットロボット「モフリン」は、人とAIの新たな関係性を提示する画期的な製品だと言える。特に400万通り以上の個性を持つ感情AIの搭載は、ユーザーごとに異なる体験を提供し、愛着を持ちやすい環境を作り出すことが可能だ。一方で、人工的な存在に過度の愛着を持つことによる心理的影響や、実際のペットの代替となることへの倫理的な問題も今後議論される可能性がある。

これらの課題に対しては、モフリンの使用ガイドラインの作成や、ユーザーの心理状態をモニタリングする機能の追加などが解決策として考えられる。また、モフリンとの関わりを通じて得られた感情データを、メンタルヘルスケアに活用するなど、AIペットの可能性をさらに広げる取り組みも期待できるだろう。今後は、モフリンの機能拡張だけでなく、AIペットと人間の共生に関する研究も並行して進めることが重要となる。

カシオには、モフリンを通じてAIと人間の新しい関係性のモデルケースを示すことが期待される。特に、長期的な使用による感情AIの進化や、ユーザーの心理面への影響など、実際の使用データに基づいた研究成果の公開が望まれる。さらに、モフリンの技術を応用した教育支援やメンタルヘルスケアなど、社会貢献につながる新たな展開も期待したい。