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公開：2024-10-15

ソラコムがVPN対応産業用LTEルーターR1510-4Lを販売開始、IoTシステムのセキュリティと信頼性向上に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ソラコムがVPN対応産業用LTEルーターを販売開始
• R1510-4Lは小型サイズで高度な機能を搭載
• SORACOM IoTストアで2024年10月10日から提供

ソラコムが産業用LTE Wi-FiルーターR1510-4Lを販売開始

株式会社ソラコムは2024年10月10日、IoTデバイス通販サイト「SORACOM IoTストア」において、小型サイズでVPNに対応する産業用LTE Wi-Fiルーター「R1510-4L」の販売を開始した。R1510-4Lは縦横幅が約9cm、高さ3cmとコンパクトなサイズながら、高度なソフトウェア機能や汎用入出力端子を備えている。^[1]

R1510-4Lは通信トラブル時にセルラー通信（LTE）、有線LAN、Wi-Fiに切り替える「自動フェイルオーバー」機能を搭載しており、ネットワークの信頼性を高めることが可能だ。さらに、IPsec、OpenVPNやWireGuardなどの暗号化プロトコルに対応しており、デバイスとサーバーをVPN技術でより安全に接続することができる。

SORACOM IoT SIMと組み合わせて利用することで、クラウドへのデータ連携をスムーズにしたり、安全なネットワーク接続や遠隔アクセスなど、IoTシステムの構築・運用に役立つサービスを利用できる。例えば、オンデマンドリモートアクセスサービス「SORACOM Napter」を使用すれば、遠隔からルーターに安全にアクセスし、遠隔操作やメンテナンスが可能となる。

R1510-4Lの主な特徴まとめ

R1510-4Lの詳細はこちら

VPNについて

VPNとは、Virtual Private Networkの略称で、インターネット上に仮想的なプライベートネットワークを構築する技術のことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 通信を暗号化し、セキュリティを向上
• インターネット経由で安全な通信を実現
• リモートアクセスや拠点間接続に利用可能

R1510-4LはVPN技術を活用することで、IoTデバイスとサーバー間の通信をより安全に行うことができる。これにより、機密性の高いデータのやり取りや、遠隔地からのセキュアなアクセスが可能となり、IoTシステムのセキュリティ向上に貢献する。VPN対応により、R1510-4Lはより幅広い産業用途での活用が期待される。

R1510-4Lの販売開始に関する考察

R1510-4Lの販売開始は、IoT市場におけるソラコムの競争力強化につながる重要な一歩だ。小型サイズでありながら高度な機能を搭載していることから、スペースに制約のある産業現場や小規模オフィスでの導入が容易になると予想される。また、VPN対応により、セキュリティ要件の厳しい業界でも安心して利用できるため、ソラコムのIoTプラットフォームの適用範囲が広がる可能性が高い。

一方で、IoTデバイスの増加に伴い、ネットワークの管理や監視の複雑さも増大する可能性がある。R1510-4Lの自動フェイルオーバー機能は信頼性向上に寄与するが、多数のデバイスを効率的に管理するためのツールやサービスの充実が今後の課題となるだろう。ソラコムには、デバイス管理プラットフォームの強化や、AIを活用した異常検知システムの開発など、総合的なIoTソリューションの提供が期待される。

今後、R1510-4Lを活用したIoTソリューションの事例が蓄積されることで、より具体的な導入メリットや運用ノウハウが明らかになると予想される。ソラコムには、これらの知見を積極的に共有し、IoT導入を検討する企業の後押しをすることが求められる。また、5Gの普及に合わせたアップグレードパスの提示や、エッジコンピューティング機能の強化など、技術トレンドを先取りした製品開発にも期待したい。

参考サイト

1. ^ . 「楽々Document Plusが相談機能やチャットツールとの連携機能を搭載 ～コミュニケーション機能の強化で業務フローをより円滑に～ | 文書管理システム 楽々Document Plus」. https://soracom.com/ja/news/20241010-vpn-enabled-lte-router-for-iot, (参照 24-10-15).

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