公開:

モリサワが写研と共同開発したOpenTypeフォント43種を提供開始、写真植字時代の書体がデジタルで利用可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • モリサワが写研と共同開発したOpenTypeフォントを提供開始
  • 写真植字時代の写研書体をデジタルフォント化
  • Morisawa Fontsで43種類のフォントを利用可能に

モリサワと写研が共同開発したOpenTypeフォント43種の提供開始

モリサワは2024年10月15日、株式会社写研と共同開発したOpenTypeフォント43種類の提供を開始した。これらのフォントは、かつての写真植字全盛期に使用されていた写研の書体をデジタルフォントとして再現したものだ。ユーザーは同社のサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」を通じてこれらのフォントを利用できるようになった。[1]

提供されるフォントは大きく2つのカテゴリーに分類される。30種類は「写研クラシックス」として、写研から提供されたアウトラインデータを基に、不足文字の作成や文字セットの仕様整理を行ったものだ。残りの13種類は「改刻フォント」として、写研の書体を参考にしながら新規にデザインし直されたフォントとなっている。

この共同開発プロジェクトは、2021年に発表されたもので、最終的には全100フォントのリリースが予定されている。今回の43種は、その第一弾となる。このプロジェクトは、邦文写真植字機発明100周年を記念した取り組みであり、残りの57種も2025年以降順次提供される予定だ。

新しく提供されるOpenTypeフォントの概要

写研クラシックス 改刻フォント
フォント数 30種 13種
特徴 写研のアウトラインデータを基に作成 写研書体を参考に新規デザイン
代表的な書体 有行書、石井楷書、石井中ゴシック 石井明朝、石井ゴシック
提供方法 Morisawa Fontsで利用可能 Morisawa Fontsで利用可能

OpenTypeフォントについて

OpenTypeフォントとは、Microsoftとアドビが共同開発したデジタルフォントの規格であり、以下のような特徴がある。

  • プラットフォーム間での互換性が高い
  • 1つのフォントファイルで多数の文字をサポート
  • 高度な組版機能を搭載

OpenTypeフォントは、従来のTrueTypePostScriptフォントの制限を克服し、より豊かな表現を可能にする。モリサワと写研の共同開発によるOpenTypeフォントは、歴史ある写真植字の書体をデジタル時代に適応させ、より多くのデザイナーや出版関係者が高品質な日本語フォントを利用できるようにすることを目指している。

参考サイト

  1. ^ モリサワ. 「モリサワ OpenTypeフォントの共同開発で株式会社写研と合意 | ニュース&プレスリリース | 企業情報 | 株式会社モリサワ」. https://www.morisawa.co.jp/about/news/5280, (参照 24-10-17).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「デザイン」に関するコラム一覧「デザイン」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。