【CVE-2024-9381】IvantiのEPM Cloud Services Applianceにパストラバーサルの脆弱性、情報漏洩のリスクに警鐘
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記事の要約
- Ivantiの製品に脆弱性が発見された
- EPM Cloud Services Applianceが影響を受ける
- パストラバーサルの脆弱性が存在する
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IvantiのEPM Cloud Services Applianceにおける脆弱性の発見
Ivantiは、同社のEPM Cloud Services Applianceに深刻な脆弱性が存在することを2024年10月8日に公開した。この脆弱性は、パストラバーサルの問題として識別されており、CVE-2024-9381として登録されている。NVDによる評価では、この脆弱性の深刻度はCVSS v3基本値で7.2(重要)とされており、攻撃者による悪用の可能性が高いとされている。[1]
影響を受けるバージョンは、EPM Cloud Services Appliance 5.0.2未満のすべてのバージョンである。この脆弱性を悪用されると、攻撃者は情報の取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害(DoS)状態を引き起こす可能性がある。Ivantiは、ユーザーに対して速やかにベンダーが提供するアドバイザリやパッチ情報を確認し、適切な対策を実施することを強く推奨している。
セキュリティ専門家によると、この種の脆弱性は特に重要なインフラストラクチャや企業ネットワークにおいて深刻な影響を及ぼす可能性がある。パストラバーサル攻撃は、攻撃者がファイルシステム内の任意のファイルにアクセスできるようになるため、機密情報の漏洩やシステムの完全性の侵害につながる恐れがある。そのため、影響を受ける組織は迅速かつ慎重に対応する必要があるだろう。
EPM Cloud Services Applianceの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受ける製品 | Ivanti EPM Cloud Services Appliance 5.0.2未満 |
脆弱性の種類 | パストラバーサル(CWE-22) |
CVE識別子 | CVE-2024-9381 |
CVSS v3基本値 | 7.2(重要) |
攻撃元区分 | ネットワーク |
攻撃条件の複雑さ | 低 |
想定される影響 | 情報取得、情報改ざん、DoS状態 |
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パストラバーサルについて
パストラバーサルとは、攻撃者がアプリケーションのディレクトリ構造を操作して、本来アクセスできないはずのファイルやディレクトリにアクセスする脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ファイルシステム内の任意のファイルへのアクセスが可能になる
- 機密情報の漏洩やシステムの完全性侵害のリスクがある
- 適切な入力検証やサニタイズが行われていない場合に発生しやすい
CVE-2024-9381として識別されたIvantiの脆弱性は、このパストラバーサルの一例である。攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、EPM Cloud Services Appliance内の重要なファイルにアクセスし、情報を取得したり改ざんしたりする可能性がある。また、DoS攻撃を引き起こし、サービスの可用性を損なう恐れもある。そのため、影響を受ける組織は速やかにパッチを適用するなど、適切な対策を講じる必要がある。
IvantiのEPM Cloud Services Appliance脆弱性に関する考察
IvantiのEPM Cloud Services Applianceに発見されたパストラバーサルの脆弱性は、企業のセキュリティ対策の重要性を改めて浮き彫りにした。特に、CVSS v3基本値が7.2と高い評価を受けていることから、この脆弱性の深刻さが窺える。今回の事例は、クラウドサービスの普及に伴い、サービス提供者側のセキュリティ対策がますます重要になっていることを示唆している。
今後、同様の脆弱性が他のクラウドサービスでも発見される可能性は否定できない。特に、複雑化するシステム構成や、急速なサービス展開によって、セキュリティテストが十分に行われていない場合にこうした問題が生じやすくなる。そのため、サービス提供者は定期的かつ徹底的なセキュリティ監査を実施し、脆弱性の早期発見と対策に努める必要があるだろう。
一方で、ユーザー側も自社のセキュリティ対策を強化する必要がある。多層防御の考え方に基づき、ファイアウォールの適切な設定、アクセス制御の厳格化、そして定期的なセキュリティトレーニングの実施などが求められる。さらに、今回のような脆弱性に対して迅速に対応できるよう、パッチ管理プロセスの最適化や、インシデント対応計画の見直しも重要になってくるだろう。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-010501 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010501.html, (参照 24-10-18).
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