JCBがGHLグループと提携しASEAN3カ国で加盟店網を拡大、キャッシュレス決済の利便性向上へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

JCBがGHLグループと提携しASEAN地域の加盟店網を拡大
マレーシア、タイ、フィリピンでJCBカードの利用可能店舗が増加
Soft Spaceのサポートにより協業が実現、今後も展開を加速

JCBとGHLグループの提携によるASEAN地域での加盟店網拡大

株式会社ジェーシービーは、GHLグループとの提携を2024年10月21日に発表し、マレーシア、タイ、フィリピンにおけるJCB加盟店網の拡大を実施することとなった。この提携は、ASEAN地域でのJCBブランドネットワークの拡充を目指すJCBと、キャッシュレス化の進展に伴い加盟店へのサービス拡充を図るGHLの意向が合致したことで実現したものだ。^[1]

GHLグループは、マレーシアを拠点とする大手決済サービスプロバイダーであり、48万台以上の決済端末を展開し多様なキャッシュレスサービスを提供している。同社はマレーシアのみならず、フィリピンやタイなどASEAN地域全体でサービスを展開しており、今回の提携によってJCBカードの利用可能店舗が大幅に増加することが期待される。

本協業の実現には、JCBの出資先であるSoft Spaceがペイメントゲートウェイとしてシステム接続に関するサポートを行った点が大きい。JCBは今後もSoft Spaceとの協業モデルを活用し、ASEAN地域におけるJCB加盟店網のさらなる拡大を目指すとしている。この戦略的提携により、JCBカード会員のASEAN地域における利便性が大幅に向上することが見込まれる。

JCBとGHLグループ提携の概要

	提携内容	対象国	期待される効果
主な特徴	JCB加盟店網の拡大	マレーシア、タイ、フィリピン	JCBカードの利便性向上
提携企業	JCB	GHLグループ各社	Soft Space（サポート）
背景	JCBのネットワーク拡充	キャッシュレス化の進展	加盟店サービスの拡充
今後の展開	ASEAN地域での拡大継続	Soft Spaceとの協業モデル活用	JCBブランド価値の向上

キャッシュレス決済について

キャッシュレス決済とは、現金を使用せずに商品やサービスの代金を支払う方法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

現金の持ち歩きが不要で便利かつ安全
支払いのスピードが速く、会計時の待ち時間を短縮
利用履歴の管理が容易で、家計簿の作成などに活用可能

ASEAN地域では近年、キャッシュレス決済の普及が急速に進んでおり、各国政府も推進策を打ち出している。JCBとGHLグループの提携は、こうした地域のニーズに応えるものであり、クレジットカードを含む多様な決済手段の拡充によって、消費者の利便性向上と地域経済の活性化に貢献することが期待される。

JCBのASEAN地域戦略に関する考察

JCBのGHLグループとの提携は、ASEAN地域における戦略的展開の重要な一歩として評価できる。この地域は経済成長が著しく、中間層の拡大に伴い消費市場としての魅力が高まっている。JCBにとっては、こうした成長市場でのプレゼンス強化が今後の国際競争力を左右する重要な要素となるだろう。

一方で、ASEAN各国の規制環境や消費者の決済習慣は多様であり、地域全体で統一的な戦略を展開することには課題も存在する。各国の特性に応じたきめ細かな対応が求められるとともに、地場の金融機関や決済事業者との協業をさらに拡大していく必要があるだろう。また、デジタル通貨やブロックチェーン技術の台頭にも注視が必要だ。

今後JCBに期待されるのは、単なる加盟店網の拡大にとどまらない、ASEAN地域の消費者ニーズに即したサービス開発だ。例えば、モバイル決済との連携強化やロイヤリティプログラムの充実、さらには地域特有の決済手段との相互運用性の向上などが考えられる。こうした取り組みを通じて、JCBがASEAN地域で独自の価値を提供し続けることを期待したい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「JCB、GHLグループと提携し、マレーシア、タイ、フィリピンのJCB加盟店網を拡大 | 株式会社ジェーシービーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001055.000011361.html, (参照 24-10-22).

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