セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-24

【CVE-2024-45274】MB CONNECT LINEのmbnet.miniファームウェアに認証欠如の脆弱性、情報漏洩やDoS攻撃のリスクが深刻に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• mbnet.miniファームウェアに認証欠如の脆弱性
• 深刻度基本値9.8で緊急レベルの対応が必要
• 情報漏洩やDoS攻撃のリスクあり

MB CONNECT LINEのmbnet.miniファームウェアに重大な脆弱性

MB CONNECT LINEは2024年10月15日、同社のmbnet.miniファームウェア2.3.1未満において、重要な機能に対する認証の欠如に関する脆弱性が発見されたことを公開した。CWEにより重要な機能に対する認証の欠如（CWE-306）と分類されたこの脆弱性は、【CVE-2024-45274】として識別されている。^[1]

NVDによる評価では、攻撃元区分はネットワークであり攻撃条件の複雑さは低く設定されている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要で利用者の関与も不要とされており、影響の想定範囲に変更がないことも確認されている。

この脆弱性により、攻撃者は情報の取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害状態にすることが可能となってしまう。helmholzのrex 100ファームウェア2.3.1未満も同様の脆弱性の影響を受けるため、早急なアップデートが推奨される。

脆弱性の影響範囲まとめ

CWEについて

CWEとは共通脆弱性タイプ一覧（Common Weakness Enumeration）のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ソフトウェアの脆弱性を分類・整理した体系
• 脆弱性の種類や特徴を標準化して管理
• セキュリティ対策の優先順位付けに活用

本脆弱性はCWE-306として分類され、重要な機能に対する認証の欠如という深刻な問題を示している。この種の脆弱性は認証をバイパスされる可能性があり、情報漏洩やシステムの改ざんなど重大な被害につながる可能性が非常に高いとされている。

mbnet.miniファームウェアの脆弱性に関する考察

mbnet.miniファームウェアの認証欠如は、産業用システムのセキュリティにおいて非常に重大な問題となっている。認証機能が適切に実装されていないことにより、攻撃者が重要な機能に不正アクセスできる状態が続いており、早急な対応が必要である。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階での厳格なセキュリティレビューと定期的な脆弱性診断の実施が重要となるだろう。また、製品のリリース前に第三者機関によるセキュリティ評価を受けることで、より安全な製品開発が可能になるはずだ。

産業用システムのセキュリティ強化は今後も継続的な課題となることが予想される。特に認証機能の実装については、多要素認証の導入や定期的なパスワード変更の強制など、より強固なセキュリティ対策の検討が必要だ。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010839 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010839.html, (参照 24-10-24).
2. NEC. https://jpn.nec.com/

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