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鹿島建設のOPSODIS立体音響プロジェクトチームが2024年度の音の匠に選出、建設業界からオーディオ業界へ技術革新が波及

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

鹿島建設のOPSODIS立体音響プロジェクトチームが2024年度の音の匠に選出、建設業界からオーディオ業界へ技術革新が波及

PR TIMES より


記事の要約

  • 鹿島建設のOPSODIS立体音響プロジェクトチームが音の匠に選出
  • サウサンプトン大学と共同開発した立体音響技術を活用
  • 小型スピーカー「OPSODIS 1」がOTOTEN2024で話題に

鹿島建設のOPSODIS立体音響プロジェクトチームが音の匠に選出

一般社団法人日本オーディオ協会は、鹿島建設OPSODIS立体音響プロジェクトチームを2024年度の音の匠として選出することを2024年10月25日に発表した。鹿島建設はサウサンプトン大学と共同でOPSODISという立体音響技術を開発し、ホール設計の事前音響シミュレーションに活用するだけでなく、民生用オーディオ機器への応用も実現している。[1]

鹿島建設が開発した小型スピーカー「OPSODIS 1」は、6月からクラウドファンディングで支援募集を開始し、大きな注目を集めることに成功した。OTOTEN2024での展示では、多くの来場者が体験を求めて行列を作るほどの盛況ぶりを見せている。

音の匠の選考は、株式会社JVCケンウッドの岩崎初彦執行役員を委員長とし、音響・オーディオ業界を代表する専門家11名で構成される選考委員によって行われた。建設業界で開発された技術がオーディオ業界に与えた影響力と、長年の研究成果が高く評価されている。

音の匠選考委員一覧

役職 氏名 所属
委員長 岩崎 初彦 株式会社JVCケンウッド執行役員
委員 山﨑 芳男 早稲田大学名誉教授
委員 小谷野 進司 AES日本支部前代表理事
委員 平山 勉 株式会社電波新聞社代表取締役社長
委員 冬木 真吾 日本コロムビア株式会社

立体音響技術について

立体音響技術とは、音の空間的な広がりや定位を制御し、より自然で臨場感のある音響体験を実現する技術のことである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 音源の位置や移動を3次元的に表現可能
  • リスナーの位置に合わせた最適な音場を構築
  • ホールやコンサート会場の音響特性を再現

鹿島建設とサウサンプトン大学が共同開発したOPSODISは、ホール設計における事前音響シミュレーションとして活用されている画期的な技術だ。建設業界で培われた音響技術を民生用オーディオ機器に応用することで、より多くのユーザーが高品質な音響体験を享受できるようになっている。

OPSODIS立体音響技術に関する考察

建設業界で培われた音響技術を民生用オーディオ機器に応用したOPSODISの取り組みは、業界の垣根を超えた技術革新の好例として高く評価できる。特に小型スピーカー「OPSODIS 1」のクラウドファンディングでの成功は、高度な音響技術に対する一般消費者の関心の高さを示している。

今後の課題としては、立体音響技術の標準化や互換性の確保が挙げられる。異なるメーカーや製品間での音響特性の統一が実現すれば、より幅広い用途での活用が期待できるだろう。業界全体での技術共有や規格策定に向けた取り組みが求められる。

将来的には、バーチャルリアリティやメタバースなど、新たなデジタル空間での活用も期待される。没入感のある音響体験は、これらの技術の実用化において重要な要素となるため、OPSODISの活用範囲は更に広がっていく可能性が高い。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「12月6日 「音の日」 鹿島建設「OPSODIS®」 立体音響プロジェクトチームを2024年度 「音の匠」に顕彰 | 一般社団法人日本オーディオ協会のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000098254.html, (参照 24-10-26).

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