DIVXが法人向けChatGPT「DIVX GAI」を公開、情報漏えいリスクを抑えたセキュアな環境でAI活用が可能に

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

DIVXが法人向けChatGPT「DIVX GAI」を公開
情報漏えいリスクを抑えたセキュアな環境を提供
最新のGPTモデル「GPT-4o mini」に対応

DIVX GAIの特徴と機能

株式会社divxは、法人向け・自治体向けChatGPTサービス「DIVX GAI」のサービスサイトを2024年7月31日に公開した。DIVX GAIは、生成AIによる再学習を防止しつつ最新のGPTモデル（GPT-4o mini）を利用できるサービスであり、プロンプトの共有機能や管理者による利用履歴のモニタリングなど、企業のChatGPT活用に必要な機能を備えている。^[1]

DIVX GAIの主な特徴として、ChatGPTに入力した内容がAIの学習データとして再利用されないセキュアな環境を提供している点が挙げられる。これにより、企業や公共団体が個人情報や機密情報を含む業務データをChatGPTに入力し、必要なアウトプットを得ることが可能となった。

さらに、DIVX GAIはGoogle WorkspaceやMicrosoft Entra IDのSSO（シングルサインオン）に対応しており、大企業で求められるセキュリティ要件を満たしている。また、プロンプトのカスタマイズ・共有機能やデフォルトプロンプト機能により、組織内での生成AI活用の効率化を図ることが可能だ。

	セキュリティ	機能	対応モデル	価格
主な特徴	再学習防止	プロンプト共有	GPT-4o mini	低価格
ユーザーメリット	情報漏えい防止	業務効率化	高性能AI利用	コスト削減
対応システム	Google Workspace	Microsoft Entra ID	-	-

GPT-4o miniについて

GPT-4o miniとは、OpenAIが2024年7月18日に発表した新しいGPTモデルのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

低コストで利用可能な高性能モデル
低遅延での応答が可能
幅広いタスクに対応可能

GPT-4o miniは、従来のGPT-4モデルと比較してコストパフォーマンスに優れており、企業が生成AIを活用する際の障壁を下げることが期待される。低遅延での応答が可能なため、リアルタイムでのAI活用シーンにも適しており、業務効率化や意思決定支援などの分野での活用が見込まれる。

DIVX GAIに関する考察

DIVX GAIの登場により、企業や公共団体が抱えていた生成AI活用における情報セキュリティの課題が解決される可能性が高まった。しかし、AIの利用が組織内で急速に広がることで、AIへの過度な依存や人間の判断力低下といった新たな問題が生じる可能性も考えられる。企業はAI活用のガイドラインを整備し、人間とAIの適切な役割分担を明確にする必要があるだろう。

今後DIVX GAIに追加してほしい機能としては、業界や業務に特化したファインチューニング機能が挙げられる。各企業の特性に合わせたAIモデルの調整が可能になれば、より高度な業務支援が実現するはずだ。また、AIの判断プロセスを可視化する説明可能AI（XAI）機能の実装も、企業のAI活用における透明性と信頼性を高める上で重要となるだろう。

DIVX GAIの今後の展開としては、他のAIサービスとの連携や、マルチモーダルAI（画像や音声なども扱えるAI）への対応が期待される。さらに、AIの判断をヒューマンインザループで検証・修正できるシステムの構築も、企業のAI活用をより安全かつ効果的なものにするだろう。DIVX GAIが企業のDX推進とAI活用の中核となり、日本のビジネス環境の変革を加速することを期待したい。