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公開：2024-10-31

マウザーがSTMicroelectronicsのB-CAMS-IMXカメラモジュールの取り扱いを開始、産業用途向けの高性能センシングを実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• マウザーがSTMicroelectronicsのカメラモジュールを販売開始
• B-CAMS-IMXはSonyのイメージセンサーを搭載
• ToFセンサーと6軸IMUを統合し高精度な動作を実現

STMicroelectronicsのB-CAMS-IMX STM32カメラモジュール

マウザー・エレクトロニクスは、STMicroelectronicsが開発したB-CAMS-IMX STM32ボード用カメラモジュールの取り扱いを2024年10月30日より開始した。本製品はSonyのIMX335LQNイメージセンサを採用しており、対角6.52mmのCMOSアクティブピクセル型固体撮像素子と有効画素数5.14メガピクセルを備えている。^[1]

B-CAMS-IMXモジュールには、STMicroelectronicsのVL53L5CX 8x8マルチゾーンToFセンサが統合されており、さまざまな環境光条件や多様なカバーガラス素材において精密な測距機能を提供することが可能だ。さらにISM330DLC iNEMO 6軸慣性計測ユニットも搭載され、インダストリー4.0向けの高性能な3D計測を実現している。

本製品は22ピンのFFCコネクタを備えたMIPI CSI-2インタフェースを搭載しており、STM32ボードとの高速な通信を実現している。産業オートメーションやOCR・OCVラベル検証、ロボティクス、欠陥検知、セキュリティ、スマート家電など幅広い用途に対応が可能となるだろう。

B-CAMS-IMXの主要スペック

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ToFセンサーについて

ToFセンサーとは、Time of Flight（飛行時間）の略称で、光を照射してから反射して戻ってくるまでの時間を計測することで距離を測定するセンサーのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ミリ単位の高精度な距離測定が可能
• 環境光の影響を受けにくい安定した測定
• 複数の測定点による3次元空間の把握

B-CAMS-IMXモジュールに搭載されているVL53L5CX 8x8マルチゾーンToFセンサーは、多様な環境光条件下でも安定した距離測定を実現する高性能なセンサーだ。このToFセンサーと6軸IMUを組み合わせることで、より正確な空間認識と物体検出が可能となっている。

B-CAMS-IMXに関する考察

B-CAMS-IMXモジュールの最大の強みは、高解像度のイメージセンサーとToFセンサー、IMUを1つのモジュールに統合している点にある。この統合により、開発者は複雑なセンサーの組み合わせを個別に実装する必要がなく、効率的なシステム開発が可能となるだろう。ただし、多機能な分コストが高くなる可能性も考えられる。

今後の課題として、各センサーのデータを効率的に処理し、リアルタイムでの応答性を確保することが重要となってくる。特に産業用途では、高速な画像処理と距離測定の同時実行が求められるため、STM32ボードの処理能力を最大限に活用できるソフトウェア開発が必要不可欠だ。

将来的には、AI処理機能の統合やクラウドとの連携機能の強化が期待される。エッジデバイスでの画像認識や距離測定の高度化により、より多くの産業用途での活用が進むことが予想されるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「マウザー、STMicroelectronicsのB-CAMS-IMX STM32ボード用カメラ・モジュールの取り扱いを開始 | Mouser Electronics, Inc.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000136133.html, (参照 24-10-31).
2. Sony. https://www.sony.jp/

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