IBMがIBM Guardium Data Security Centerを発表、AIセキュリティと耐量子暗号技術で包括的なデータ保護を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

IBMがGuardium Data Security Centerを発表
AIセキュリティと耐量子暗号技術を統合的に提供
ハイブリッドクラウド環境でのデータ保護を実現

IBM Guardium Data Security Centerによるセキュリティ強化

IBMは、ハイブリッドクラウドやAI、量子コンピューティングに関連するリスクに対応するため、IBM Guardium Data Security Centerを2024年10月22日に発表した。このソリューションは、組織のデータ資産に関する共通ビューを提供し、データ監視とガバナンス、データ検出と対応、データとAIのセキュリティ体制管理、暗号管理を単一のダッシュボードで実現することが可能になっている。^[1]

IBM Guardium Data Security CenterにはIBM Guardium AI Securityが搭載されており、生成AIの導入に伴うシャドーAIのリスクから組織を保護する機能を提供している。さらにIBM Guardium Quantum Safeを統合することで、量子コンピューターによる将来の暗号解読の脅威からデータを守ることが可能だ。

IBM Guardium Quantum Safeは、IBM ConsultingとIBM Researchが提供する幅広いQuantum Safeのオファリングと連携して動作する。NISTで標準として公開されたIBM Researchの耐量子計算機暗号アルゴリズムを活用し、将来の量子コンピューターによる攻撃からグローバルな暗号化データを保護することが可能になった。

IBM Guardium Data Security Centerの主要機能まとめ

項目	詳細
統合管理機能	データ監視、ガバナンス、検出、対応を単一のダッシュボードで管理
AI Security機能	シャドーAIの検出とwatsonx.governanceとの連携によるガバナンス
Quantum Safe機能	NISTで標準化された耐量子暗号アルゴリズムによるデータ保護
暗号管理機能	企業の暗号セキュリティ体制の可視化と脆弱性への対処

耐量子暗号について

耐量子暗号とは、将来の量子コンピューターによる解読に耐えうる暗号技術のことを指す。以下のような特徴を持っている。

従来の暗号システムよりも高度な数学的アルゴリズムを使用
量子コンピューターによる解読攻撃に対する耐性を確保
現在のコンピューターシステムとの互換性を維持

IBM Guardium Quantum Safeに搭載された耐量子暗号アルゴリズムは、IBM Researchによって開発され、NISTで標準として採用されている。企業の暗号セキュリティ体制を一元管理し、将来の量子コンピューターによる脅威から重要なデータを保護することが可能になった。

参考サイト

^ PR TIMES. 「セキュアなAIと耐量子技術を推進するIBM Guardium Data Security Centerを発表 | 日本アイ・ビー・エム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000557.000046783.html, (参照 24-10-31).
IBM. https://www.ibm.com/jp-ja

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