HyundaiがELEC CITY TOWNを富士スピードウェイで初披露、2024年末より日本での販売開始へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

HyundaiがELEC CITY TOWNを日本初公開
富士スピードウェイでパレードランを実施
2024年末より日本での販売を開始予定

Hyundaiの新型電気バスELEC CITY TOWNが富士スピードウェイに初登場

Hyundai Mobility Japan株式会社は、新型中型電気路線バスELEC CITY TOWNをジャパントラックショー in Fuji Speedway 2024にて初公開した。富士スピードウェイでのパレードランでは、電気バスとして初めてサーキットを走行し、高い安全性と運動性能を披露している。^[1]

ELEC CITY TOWNはリチウムイオンバッテリーを搭載し220km以上の航続距離を実現しており、郊外路線やコミュニティバスとしての需要に対応する仕様となっている。SEW-Near機能やVDC機能などの先進的な安全装置を標準装備し、日本の公共交通機関における課題解決を目指すものだ。

また、公益財団法人日本自動車輸送技術協会から補助対象車両として認定され、バス事業者や自治体が1台導入するごとに17,692,000円の補助金が交付される仕組みが整備されている。CHAdeMO急速充電器との互換性も確保され、充実したアフターサービス体制が整えられているだろう。

ELEC CITY TOWNの主な仕様まとめ

項目	詳細
航続距離	220km以上（定速60km/h走行時）
主要装備	SEW-Near機能、VDC（車輌安定装置）
充電方式	CHAdeMO急速充電対応
補助金額	17,692,000円/台
販売開始時期	2024年末予定

VDCについて

VDCとは車両安定装置（Vehicle Dynamics Control）の略称で、車両の安全性を高める重要な制御システムである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

各種センサーによる車両挙動の常時監視
モーター出力とブレーキの最適制御
悪天候や滑りやすい路面での走行安定性向上

ELEC CITY TOWNに搭載されているVDCは、路線バス特有の運行環境を考慮して最適化された制御システムとなっている。大型の電気バスという特性上、急な天候変化や路面状況の変化に対しても安定した走行を実現することで、乗客の安全性と快適性を確保することが可能となるだろう。

ELEC CITY TOWNの日本市場導入に関する考察

ELEC CITY TOWNの日本市場参入は、電気バス市場の活性化という点で重要な意味を持っている。現状では電気バスの選択肢が限られている日本市場において、補助金制度を活用した導入支援と充実したアフターサービス体制は、公共交通機関の環境対策を後押しする存在となるだろう。

一方で、充電インフラの整備や運行ルートの最適化など、電気バス特有の課題への対応も必要となってくる。航続距離や充電時間の制約を考慮した運行計画の立案や、充電設備の効率的な配置など、運営面での綿密な準備が求められるはずだ。

今後は実際の運用データの蓄積と分析を通じて、日本の気候条件や運行環境に適した改良が進められることが期待される。特に寒冷地での性能や長期的な電池容量の維持など、実証運行を通じた信頼性の検証が重要な課題となってくるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「Hyundaiの電気バス「ELEC CITY TOWN」が、「ジャパントラックショー in Fuji Speedway 2024」に参加 | Hyundai Mobility Japan 株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000191.000095868.html, (参照 24-11-02).

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