【CVE-2024-9827】AutoCAD 2025.1でCATパートファイル解析の重大な脆弱性が発見、データ漏洩やコード実行のリスクに
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記事の要約
- AutoCAD 2025.1でCATパートファイル解析の脆弱性が発見
- 範囲外読み取りの脆弱性によりプロセスのクラッシュや任意コード実行が可能
- CVSSスコア7.8の高リスク脆弱性として評価
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AutoCAD 2025.1のCATパートファイル解析における脆弱性
Autodeskは2024年10月29日、AutoCAD 2025.1のCC5Dll.dllにおいてCATパートファイルを解析する際の範囲外読み取りの脆弱性【CVE-2024-9827】を公開した。悪意のある攻撃者がこの脆弱性を悪用することで、現在のプロセスのコンテキストでクラッシュを引き起こしたり、機密データを読み取ったり、任意のコードを実行したりする可能性が存在している。[1]
この脆弱性はCVSSv3.1で基本スコア7.8の高リスクと評価されており、攻撃元区分はローカル、攻撃条件の複雑さは低く、必要な特権レベルは不要だが、ユーザーの関与が必要とされている。影響範囲は機密性、完全性、可用性のすべてが高く、影響を受けるプラットフォームはWindowsオペレーティングシステムとなっている。
AutodeskはこのCATパートファイル解析の脆弱性に対して、セキュリティアドバイザリADSK-SA-2024-0019を公開している。CVE-2024-9827として識別されるこの脆弱性は、CWE-125(範囲外読み取り)に分類されており、SSVCによる技術的影響の評価では自動化可能な攻撃は確認されていない。
AutoCAD 2025.1の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-9827 |
影響を受けるバージョン | AutoCAD 2025.1 |
CVSSスコア | 7.8(高) |
脆弱性の種類 | 範囲外読み取り(CWE-125) |
影響を受けるプラットフォーム | Windows |
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範囲外読み取りについて
範囲外読み取りとは、プログラムが意図された範囲を超えてメモリ領域からデータを読み取ってしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- バッファの境界を超えたメモリ領域へのアクセス
- 機密情報の漏洩やシステムクラッシュの原因となる
- 攻撃者による任意コード実行の足がかりとなる可能性がある
AutoCADの脆弱性では、悪意のあるCATパートファイルを解析する際にCC5Dll.dllにおいて範囲外読み取りが発生する可能性がある。この脆弱性は攻撃者によって悪用された場合、プロセスのクラッシュや機密データの読み取り、さらには任意のコード実行につながる可能性があるため、早急な対策が必要となっている。
AutoCAD 2025.1の脆弱性に関する考察
AutoCADのような広く使用されているCADソフトウェアにおける脆弱性の発見は、製造業や建設業など多くの業界に影響を及ぼす可能性がある重大な問題だ。特にCATパートファイルの解析における範囲外読み取りの脆弱性は、設計データの機密性を脅かす可能性があり、企業の知的財産保護の観点から早急な対応が求められている。
今後の課題として、サードパーティ製ファイル形式の処理におけるセキュリティ検証の強化が挙げられる。CATパートファイルのようなファイル形式の解析処理には常にセキュリティリスクが伴うため、入力検証やメモリ境界チェックなどの防御機能を強化する必要があるだろう。
AutodeskにはCVSSスコアの高さを考慮し、早急なセキュリティパッチの提供が期待される。また、ユーザー企業側でも信頼できない出所のCATパートファイルの取り扱いに注意を払い、セキュリティ意識の向上とガイドラインの整備を進めることが重要だ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9827, (参照 24-11-07).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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