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公開：2024-08-02

東山動植物園がアソビューの電子チケットサービスを導入、2024年8月から販売開始で入場待ち時間を大幅削減

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• 東山動植物園で電子チケットサービス開始
• アソビュー株式会社が提供、8月1日から販売
• 入場待機時間60％減、業務効率化を実現

東山動植物園の電子チケットサービス導入詳細

アソビュー株式会社は、2024年8月1日より愛知県名古屋市の東山動植物園にて電子チケットサービスの提供を開始した。この導入は、2023年10月から12月にかけて実施された実証実験の結果を受けてのものだ。実験期間中、電子チケットの利用率は最大32％に達し、入場待機時間の60％削減に成功している。^[1]

電子チケットサービスの導入により、来園者の満足度向上と窓口スタッフの業務効率化が図られた。販売されるチケットは動植物園観覧券、スカイタワー観覧券、動植物園・タワー共通券の3種類で、大人（高校生以上）向けの価格設定となっている。中学生以下は従来通り入園無料となっており、公共施設としての役割も維持されている。

アソビュー株式会社は、これまで30都府県・87施設で電子チケットサービスを展開しており、東山動植物園はその一環として導入された。公共施設における電子チケットの普及は、業務の質の向上やユーザーの利便性改善に貢献しており、今後も同様のサービス展開が期待される。

電子チケットサービスについて

電子チケットサービスとは、従来の紙のチケットに代わり、デジタル形式でチケットを発行・管理するシステムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• オンラインでの購入・発行が可能で、来場者の利便性が向上
• チケットの偽造や転売を防止し、セキュリティが向上
• 入場管理や集客データの分析が容易になり、運営効率が改善

電子チケットサービスの導入により、チケットの購入から入場までの一連のプロセスがデジタル化される。これにより、チケットの紛失や忘れ物のリスクが軽減され、スマートフォンなどのデバイスさえあれば入場が可能となる。また、主催者側にとっても、リアルタイムでの販売状況の把握や、来場者データの収集・分析が容易になるというメリットがある。

東山動植物園の電子チケットサービスに関する考察

東山動植物園における電子チケットサービスの導入は、公共施設のデジタル化における先駆的な事例となるだろう。しかし、高齢者や技術に不慣れな来園者にとっては、新システムへの適応が課題となる可能性がある。従来の紙チケットとの並行運用や、使い方の丁寧な案内など、全ての来園者が不利益を被らないような配慮が必要となるだろう。

今後、電子チケットサービスにさらなる機能追加が期待される。例えば、園内マップや動物の生態情報との連携、混雑状況のリアルタイム表示など、来園者の体験をより充実させるサービスの統合が考えられる。また、定期パスや年間パスのデジタル化、他の観光施設との連携チケットなど、より柔軟な料金プランの提供も可能になるかもしれない。

長期的には、東山動植物園の電子チケット導入が、他の公共施設や観光地へのデジタル化の波及効果をもたらすことが期待される。入場管理だけでなく、園内のデジタル案内や教育コンテンツの提供など、ICTを活用した新しい動植物園の在り方を模索する好機となるだろう。この取り組みが、公共施設全体のDX推進のモデルケースとなることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「国内第2位の来園者を有する東山動植物園がアソビューの電子チケットサービスを導入恩賜上野動物園に続いて2024年8月1日から販売開始。 | アソビュー株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000275.000015664.html, (参照 24-08-02).

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