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【CVE-2024-10808】E-Health Care System 1.0にSQL injection脆弱性、患者データ漏洩のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • code-projects E-Health Care System 1.0にSQL injection脆弱性
  • Admin/req_detail.phpのid引数に脆弱性が存在
  • CVSSスコア最大6.5の中程度の深刻度を評価

E-Health Care System 1.0のSQL injection脆弱性

code-projectsは、E-Health Care System 1.0のAdmin/req_detail.phpファイルにSQL injectionの脆弱性が存在することを2024年11月5日に公開した。脆弱性は【CVE-2024-10808】として識別されており、id引数の不適切な処理によってSQL injectionが可能になっている。[1]

この脆弱性に対するCVSSスコアは複数のバージョンで評価されており、CVSS 4.0では5.3、CVSS 3.1および3.0では6.3、CVSS 2.0では6.5とされている。攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用することが可能であり、既に公開されている状態となっているため早急な対応が必要だ。

この脆弱性はCWE-89(SQL Injection)、CWE-74(Injection)、CWE-707(Improper Neutralization)に分類されている。攻撃の成功には認証情報が必要となるものの、攻撃の複雑さは低く評価されており、機密性・整合性・可用性のすべてに影響を与える可能性がある。

E-Health Care System 1.0の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10808
影響を受けるバージョン E-Health Care System 1.0
脆弱性の種類 SQL Injection
CVSSスコア(v4.0) 5.3 (MEDIUM)
攻撃条件 リモートからの攻撃が可能、認証情報が必要

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、入力値の検証が不適切な場合に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 悪意のあるSQLコードを注入して不正な操作が可能
  • データベースの読み取りや改ざんのリスクがある
  • 適切な入力値のバリデーションで防止可能

E-Health Care System 1.0のケースでは、Admin/req_detail.phpファイルのid引数に対する入力値の検証が不適切であることが問題となっている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃の複雑さも低く評価されているため、システム管理者は早急なアップデートや対策の実施を検討する必要がある。

E-Health Care Systemの脆弱性に関する考察

医療システムにおけるSQL injection脆弱性の存在は、患者の個人情報や医療記録の漏洩につながる可能性があり、深刻な影響をもたらす可能性がある。特にE-Health Care Systemはオープンソースプロジェクトとして公開されているため、多くの医療機関や組織で使用されている可能性が高く、その影響範囲は広範に及ぶ可能性があるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューやコードの品質管理をより強化する必要がある。特に医療システムにおいては、HIPAA等のコンプライアンス要件も考慮に入れた包括的なセキュリティ対策が求められるだろう。

また、オープンソースプロジェクトとしての特性を活かし、コミュニティによるセキュリティ監査や脆弱性報告の仕組みを強化することも重要だ。継続的なセキュリティアップデートとパッチ適用の体制を整備することで、今後のインシデント防止につながるはずである。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10808, (参照 24-11-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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