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【CVE-2024-7876】Appointment Booking Calendar 1.6.7.55未満にXSS脆弱性、管理者権限で攻撃可能な状態に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Appointment Booking Calendar 1.6.7.55未満にXSS脆弱性
  • 管理者権限を持つユーザーがクロスサイトスクリプティング攻撃を実行可能
  • CVSS 3.1スコアは4.8でMedium評価

Appointment Booking Calendar 1.6.7.55未満の脆弱性

WPScanは2024年11月5日、WordPressプラグインのAppointment Booking Calendarにおいて、バージョン1.6.7.55未満に深刻な脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-7876】として識別されており、高い権限を持つユーザーがクロスサイトスクリプティング攻撃を実行できる状態になっている。[1]

この脆弱性は、Appointment Typeの設定において一部のデータがサニタイズやエスケープ処理されていないことに起因している。unfiltered_htmlが無効化されている環境においても、管理者権限を持つユーザーがクロスサイトスクリプティング攻撃を実行できる状態だ。

CISAの評価によると、この脆弱性は技術的な影響が部分的であり、攻撃の自動化は困難とされている。また、CVSSスコアは4.8でMedium評価となっており、攻撃条件の複雑さは低いものの高い権限が必要とされ、ユーザーの関与も必要となっている。

Appointment Booking Calendar 1.6.7.55未満の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-7876
影響を受けるバージョン 1.6.7.55未満
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVSSスコア 4.8(Medium)
攻撃の前提条件 管理者権限が必要
脆弱性の詳細はこちら

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して悪意のあるスクリプトを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされていない場合に発生
  • 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性

Appointment Booking Calendarの脆弱性は、管理者権限を持つユーザーがAppointment Type設定を通じてXSS攻撃を実行できる状態にある。この脆弱性は高い権限を必要とするものの、unfiltered_htmlが無効化されている環境でも攻撃が可能であり、適切なサニタイズ処理の実装が重要となっている。

Appointment Booking Calendar脆弱性に関する考察

Appointment Booking Calendarの脆弱性は管理者権限を必要とするため、一般的なXSS脆弱性と比較すると実害の及ぶ範囲は限定的であると考えられる。しかしながら、管理者アカウントが乗っ取られた場合やマルウェアに感染した場合には、unfiltered_htmlの制限を回避してXSS攻撃が実行される可能性が高まるだろう。

WordPress管理者は、プラグインのバージョン管理を徹底し、定期的なセキュリティアップデートを行うことが重要である。また、管理者アカウントの認証情報を適切に管理し、二要素認証などの追加のセキュリティ対策を実装することで、不正アクセスのリスクを軽減することが可能だ。

今後は、WordPressプラグイン開発者がセキュリティベストプラクティスに従い、入力値の適切なサニタイズ処理を実装することが期待される。特にユーザー入力を扱うプラグインでは、XSS対策を含むセキュリティ機能の実装を優先すべきである。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-7876, (参照 24-11-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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