【CVE-2024-38421】QualcommがSnapdragonプラットフォームの重大な脆弱性を公開、77製品に影響
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記事の要約
- QualcommがSnapsdragonプラットフォームの脆弱性を公開
- CVE-2024-38421としてGPUコマンド処理での脆弱性を報告
- FastConnect、QAM、SA、SMなど77の製品が影響を受ける
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Snapdragonプラットフォームにおけるメモリ破損の脆弱性
QualcommはSnapdragonプラットフォームにおいて、GPUコマンドの処理中にメモリ破損が発生する脆弱性を2024年11月4日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-38421】として識別され、Use After Freeの脆弱性タイプに分類されており、CVSSスコアは7.8とHigh評価になっている。[1]
この脆弱性の影響を受ける製品は、FastConnect 6200/7800シリーズやQAM8255P/8295P/8620P/8650P/8775Pなど、Snapdragonプラットフォームを採用する77の製品に及んでいる。攻撃に必要な特権レベルは低く設定されており、ユーザーインターフェースを必要としない点が特徴的だ。
また、この脆弱性はローカル環境での攻撃が可能であり、機密性や整合性、可用性への影響が高いとされている。Qualcommは影響を受ける製品のユーザーに対して、セキュリティアップデートの適用を推奨しており、早急な対応が求められる状況となっている。
Snapdragonプラットフォームの影響を受ける製品まとめ
製品カテゴリー | 詳細 |
---|---|
FastConnectシリーズ | FastConnect 6200、FastConnect 7800 |
QAMシリーズ | QAM8255P、QAM8295P、QAM8620P、QAM8650P、QAM8775P |
SAシリーズ | SA6155P、SA7255P、SA7775P、SA8155P、SA8195P、SA8255P |
Snapdragonプラットフォーム | Snapdragon 4 Gen 1、Snapdragon 480 5G、Snapdragon 695 5G |
その他のプラットフォーム | Video Collaboration VC1、VC3、VC5プラットフォーム |
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Use After Freeについて
Use After Freeとは、既に解放されたメモリ領域に対してプログラムがアクセスを試みる際に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 解放済みメモリへの不正アクセスによりシステムが不安定化
- メモリ破損によってプログラムがクラッシュする可能性
- 攻撃者による任意のコード実行のリスクが存在
今回のQualcommの脆弱性は、GPUコマンドの処理中にUse After Freeが発生する可能性があることが明らかになっている。CVSSスコアが7.8と高く評価されているため、この脆弱性を利用した攻撃が成功した場合、システムの機密性や整合性に重大な影響を及ぼす可能性がある。
Snapdragonプラットフォームの脆弱性に関する考察
Snapdragonプラットフォームの広範な採用は、モバイルデバイスやIoT機器の性能向上に大きく貢献してきた一方で、今回のような脆弱性が発見された場合の影響範囲が非常に広いという課題を浮き彫りにしている。特にGPUコマンド処理に関連する脆弱性は、グラフィックス処理やAI処理などの重要な機能に影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要となるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、GPUコマンド処理におけるメモリ管理の仕組みを根本から見直す必要性が出てくるかもしれない。特にSnapdragonプラットフォームが採用されている自動車関連製品やIoT機器では、セキュリティ対策の重要性がより一層高まることが予想されるため、Qualcommにはより強固なセキュリティ機能の実装が期待される。
また、今回の脆弱性対応を通じて得られた知見を活かし、次世代のSnapdragonプラットフォームではメモリ管理の安全性が向上することが期待される。特にAI処理やグラフィックス処理の需要が高まる中、セキュリティと性能の両立がより重要になってくるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-38421, (参照 24-11-09).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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