【CVE-2024-49366】Nginx UI v2.0.0-beta.35にパストラバーサルの脆弱性、権限昇格のリスクで緊急アップデートを推奨
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記事の要約
- Nginx UI v2.0.0-beta.35以前にパストラバーサルの脆弱性
- jsonフィールドでの`../../`形式の値構築が可能
- サーバー上の任意のファイル書き込みが実行可能
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Nginx UI v2.0.0-beta.35のパストラバーサル脆弱性
GitHubは2024年10月21日、Nginx用Webインターフェース「Nginx UI」にパストラバーサルの脆弱性が存在することを公開した。Nginx UI v2.0.0-beta.35以前のバージョンにおいて、jsonフィールドの値を検証せずに処理することで`../../`形式の値を構築できる問題が確認されている。[1]
この脆弱性は【CVE-2024-49366】として識別されており、CVSSスコアは7.7(HIGH)と評価されている。攻撃者は認証や特別な権限を必要とせず、サーバー上の任意のファイルを書き込むことが可能となり深刻な権限昇格につながる可能性があるだろう。
開発元の0xJackyは本脆弱性の修正版としてv2.0.0-beta.36をリリースしており、影響を受けるバージョンのユーザーには直ちにアップデートを適用することを推奨している。SSVCによる評価では、この脆弱性の悪用は自動化可能であり技術的な影響は部分的とされた。
Nginx UI v2.0.0-beta.35の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-49366 |
影響を受けるバージョン | v2.0.0-beta.35以前 |
CVSSスコア | 7.7(HIGH) |
修正バージョン | v2.0.0-beta.36 |
脆弱性の種類 | パストラバーサル(CWE-22) |
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パストラバーサルについて
パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいてファイルパスの検証が不適切な場合に発生する脆弱性の一種である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 「../」などの相対パス指定による任意のディレクトリアクセス
- 意図しないファイルの読み取りや書き込みが可能
- システム全体の権限昇格につながる可能性
Nginx UIのケースでは、jsonフィールドの値を適切に検証していなかったことで、攻撃者が「../../」形式の値を構築し任意のディレクトリにアクセスすることが可能となっていた。この脆弱性を悪用されると、サーバー上の重要なファイルが改ざんされたり、システム全体の制御権が奪取されたりする危険性があるだろう。
Nginx UIの脆弱性対応に関する考察
Nginx UIの開発チームが迅速に脆弱性を修正し新バージョンをリリースしたことは評価できるポイントである。jsonフィールドの入力値検証という基本的なセキュリティ対策が不十分だった点は反省材料となるが、CVSSスコアが高く深刻な影響を及ぼす可能性がある脆弱性に対して素早い対応を行ったことは、ユーザーの信頼維持につながるだろう。
今後はパストラバーサル対策として、ファイルパスの正規化処理や入力値の厳密なバリデーション、アクセス制御の強化など、複数の防御層を組み合わせた対策が重要となる。特にWebインターフェースツールは攻撃の標的になりやすいため、セキュリティテストの強化や外部からのセキュリティ診断の実施も検討すべきだ。
Nginx UIの利用者は増加傾向にあり、今後も新機能の追加や利便性の向上が期待される。しかしその一方で、セキュリティ面での品質向上も同時に求められる。開発チームには、機能拡張とセキュリティ強化のバランスを取りながら、より安全で信頼性の高いプロダクトを提供し続けることを期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49366, (参照 24-11-09).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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