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SECURITY

公開：2024-11-09

【CVE-2024-51510】HarmonyOSとEMUIのロゴモジュールに脆弱性、機密性への影響が深刻に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• HarmonyOSとEMUIでロゴモジュールの脆弱性を発見
• Out-of-bounds accessによる機密性への影響
• 複数バージョンで影響を受けることが判明

HarmonyOSとEMUIのロゴモジュールに発見された脆弱性

Huawei TechnologiesはHarmonyOSとEMUIのロゴモジュールにおいて発見されたOut-of-bounds access脆弱性【CVE-2024-51510】について2024年11月5日に公開した。この脆弱性は機密性に影響を与える可能性があり、CVSSスコアは7.6（High）と評価されている。^[1]

HarmonyOSでは5.0.0、4.2.0、4.0.0の各バージョンが影響を受けることが確認されており、深刻な問題となっている。EMUIについても14.0.0のバージョンで同様の脆弱性が確認され、早急な対応が必要な状況となっている。

この脆弱性の特徴として、物理的なアクセスを必要とする一方で、特権やユーザーインタラクションを必要としない点が挙げられる。SSVCの評価によると、自動化された攻撃は困難であるものの、部分的な技術的影響があると判断されている。

HarmonyOSとEMUIの影響を受けるバージョン

Huaweiのセキュリティブリテンについてはこちら

Out-of-bounds accessについて

Out-of-bounds accessとは、プログラムが確保されたメモリ領域の範囲外にアクセスしようとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• メモリ領域の境界を超えたアクセスが発生
• データの改ざんや情報漏洩のリスクが存在
• システムのクラッシュやセキュリティ侵害の可能性

Out-of-bounds accessの脆弱性は、CWE-787に分類される深刻なセキュリティ上の問題となっている。この種の脆弱性は物理的なアクセスを必要とする一方で特権やユーザーインタラクションを必要としないため、攻撃者によって悪用される可能性が高く、早急な対応が求められる。

HarmonyOSとEMUIの脆弱性に関する考察

HarmonyOSとEMUIのロゴモジュールにおける脆弱性は、物理的なアクセスを必要とする点で攻撃の難易度が比較的高いことが評価できる。しかし特権やユーザーインタラクションを必要としない点は、攻撃者が一度物理的なアクセスを獲得した場合のリスクを高めている。

将来的な課題として、モバイルデバイスの普及に伴い物理的なアクセスの機会が増加する可能性がある。そのため、メモリ保護機能の強化やアクセス制御の厳格化など、複数層での防御メカニズムの実装が重要となるだろう。

Huaweiには今回の脆弱性対応を通じて得られた知見を活かし、より強固なセキュリティ設計の実現が期待される。特にOut-of-bounds accessの防止に焦点を当てた開発プロセスの見直しや、セキュリティテストの拡充が望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51510, (参照 24-11-09).
2. Huawei. https://consumer.huawei.com/jp/

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