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NTTデータがデータセンタービジネスの展望を説明、栃木市での大規模データセンター建設計画や最新技術導入を発表

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • NTTデータがデータセンタービジネスの最新動向を説明
  • 栃木市での大規模データセンター建設計画を発表
  • AI基盤に対応した最新冷却技術の導入を予定

NTTデータがデータセンタービジネスの展望を説明会で公開

NTTデータは2025年3月6日、データセンタービジネスの最新の取り組みと今後の展望について説明会を実施した。国内では現在13カ所のデータセンターを保有し117MWの電力容量を提供しており、関東と関西に新たなデータセンターを建設中で京阪奈データセンターと白井データセンターが2026年から2027年にかけて完成予定となっている。[1]

NTTデータグループの国内データセンター事業は、クラウドサービスの普及やデジタル化の進展に伴い高い需要が見込まれている状況にある。都心近郊エリアを中心に新設が進む中で地盤の強い土地や十分な電力供給源の確保が課題となっており、これらの課題を解決するため栃木インター産業団地に着目し用地取得を進めてきた。

栃木データセンターは2棟の建設が予定されており、合計約100メガワットのIT用電力容量を誇る大規模な施設となる予定だ。第1棟の開業は2028年度を予定しており、ハイパースケーラー向けの大規模データセンターとしての利用のほか、今後大きな成長が見込まれるAIデータセンターとしての活用も視野に入れている。

新規データセンターの主な特徴

項目 詳細
開発予定地 栃木インター産業団地西地区129,586.55m2
電力容量 合計約100メガワット(MW)
建設規模 2棟のデータセンター
開業予定 第1棟は2028年度
主な用途 ハイパースケーラー向け大規模データセンター、AIデータセンター
技術特徴 直接液冷方式対応、IOWN APN実装予定

直接液冷方式について

直接液冷方式(Direct Liquid Cooling)とは、サーバーの発熱部分を液体で直接冷却する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 高発熱サーバーの効率的な冷却が可能
  • 従来の空冷方式と比べて省エネルギー性に優れる
  • 高密度実装に適した冷却方式

栃木データセンターでは複数のGPUを搭載した高発熱サーバーや最新鋭のラックスケールソリューションに対応した高発熱高密度ラックの設置を予定している。直接液冷方式の採用により、AIワークロードに必要な高性能計算環境を効率的に冷却することが可能となる。

大規模データセンター建設計画に関する考察

NTTデータの栃木データセンター建設計画は、首都圏のデータセンター需要増加に対応する重要な施策となっている。地盤の強さと十分な電力供給が確保できる立地を選定したことで、安定的なデータセンター運営の基盤が整うことになるだろう。

今後の課題として、建設コストの高騰や専門技術者の確保、環境負荷低減の両立などが挙げられる。これらの課題に対しては、NTTグループの技術力と運営ノウハウを活かした効率的な施設設計や、再生可能エネルギーの積極的な活用が有効な解決策となるだろう。

将来的には、AIやIoTの普及によりデータセンターの重要性がさらに高まることが予想される。栃木データセンターには、地域経済への貢献と最先端技術の実装による持続可能な成長の実現が期待される。

参考サイト

  1. ^ NTT DATA. 「栃木市に新たなデータセンター用地を取得 | NTTデータグループ - NTT DATA GROUP」. https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2025/020500/, (参照 25-03-11).

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