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公開：2024-11-09

博報堂DYがAI活用のSTRATEGY BLOOM CONCEPTを開発、著名クリエイターの実践知を組織全体で活用可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 博報堂DYがSTRATEGY BLOOM CONCEPTを開発し社内利用開始
• AIによるコンセプト開発の効率化と高度化を実現
• 著名クリエイターの実践知と生活者データを活用

統合マーケティングプラットフォームBLOOMの新機能STRATEGY BLOOM CONCEPT

博報堂DYホールディングスと博報堂テクノロジーズは統合マーケティングプラットフォームBLOOMに新機能STRATEGY BLOOM CONCEPTを2024年11月8日にリリースした。TBWA HAKUHODO細田高広Chief Creative Officerが提唱する「インサイト型ストーリー」のコンセプト開発手法をAIに学習させることで効率的なコンセプト開発が可能になった。^[1]

STRATEGY BLOOM CONCEPTはクライアント企業の課題を設定すると「ターゲット」「インサイト」「競合」「ベネフィット」についてAIが複数の候補を提案する仕組みを採用している。ユーザー自身の感覚と照らし合わせながらAIが提案した候補を修正していくことで人とAIの共創によるコンセプト開発を実現することが可能だ。

また独自のユーザーインターフェースとして画面左側にAIの提案、右側にユーザーの記入領域を設ける形式を採用し特許を出願している。AIが壁打ち相手のような形でアイデアの拡散や整理を支援することで創造的なコンセプトの提案を実現することが可能になるだろう。

STRATEGY BLOOM CONCEPTの機能まとめ

インサイト型ストーリーについて

インサイト型ストーリーとは、TBWA HAKUHODO細田高広CCOが提唱するコンセプト開発手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ターゲットのインサイトを深く分析
• 相反する要素を組み合わせた構文での表現
• 生活者データに基づく多角的な視点

インサイト型ストーリーはBLOOMプラットフォームにAIとして実装されることで、より多くのプランナーが活用できるようになった。著名クリエイターの暗黙知だったコンセプト開発手法が形式知化され社内で共有可能になることで、マーケティングコミュニケーション全般の質の向上に貢献することが期待される。

STRATEGY BLOOM CONCEPTに関する考察

STRATEGY BLOOM CONCEPTの開発により著名クリエイターの実践知をAIで共有できる点は画期的だ。従来は暗黙知として個人に蓄積されていたコンセプト開発のノウハウが形式知化されることで組織全体のプランニング能力向上が期待できる。プラニングの初心者や専門外のスタッフでも質の高いコンセプト開発が可能になるだろう。

一方で、AIによる提案がパターン化してしまう可能性も考えられる。過去の成功事例を学習したAIは似通った提案を繰り返す傾向にあり、真に革新的なアイデアを生み出せるかという課題がある。人間の創造性とAIの提案をうまく組み合わせることで、この課題を克服することが求められる。

今後は他の著名クリエイターやプランナーの実践知も搭載し、多様なアプローチを選択できる環境の構築が望まれる。また生活者DATA PLATFORMとの連携強化により、より精度の高い提案が可能になることが期待される。BLOOMプラットフォーム全体との統合により、マーケティング業務全体の効率化と高度化が実現するだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「博報堂ＤＹホールディングス、博報堂テクノロジーズ 統合マーケティングプラットフォームBLOOMにて「STRATEGY BLOOM CONCEPT」を開発 | 博報堂ＤＹホールディングスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000036543.html, (参照 24-11-09).

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