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【CVE-2024-50335】SuiteCRMにXSS脆弱性、管理者権限奪取の危険性で早急な更新が必要

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • SuiteCRMのPublish Keyフィールドにおける認証済みXSS脆弱性を発見
  • 悪意のあるスクリプトによる管理者ユーザー作成の危険性
  • バージョン7.14.6と8.7.1で修正済み

SuiteCRMのXSS脆弱性による管理者権限奪取の危険性

SuiteCRMのプロフィール編集ページにおけるPublish Keyフィールドに、反射型クロスサイトスクリプティング脆弱性が2024年11月5日に公開された。この脆弱性は入力値の検証と無害化が不十分であることに起因しており、認証済みユーザーのセッションコンテキスト内で悪意のあるJavaScriptコードが実行される可能性がある。[1]

SuiteCRMの脆弱性は、CSRFトークンを盗み取り新規の管理者ユーザーを作成することが可能となるため深刻な影響をもたらす。攻撃者はinjectedスクリプト(o.js)を介してCSRFトークンを取得し、それを利用して管理者権限を持つユーザーを不正に作成することが可能だ。

この脆弱性への対策として、SuiteCRMはバージョン7.14.6および8.7.1でセキュリティパッチをリリースした。既知の回避策は存在せず、影響を受けるバージョンを使用しているユーザーは早急なアップデートが推奨される。

SuiteCRM脆弱性の詳細情報まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-50335
影響を受けるバージョン 7.14.6未満、8.0.0以上8.7.1未満
CVSS基本値 4.9(Medium)
CVSSベクター CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
CWE分類 CWE-79(クロスサイトスクリプティング)
SuiteCRMの脆弱性詳細はこちら

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つであり、以下のような特徴がある。

  • ユーザー入力データを適切に検証・エスケープせずに出力する問題
  • 攻撃者による悪意のあるスクリプトの注入が可能
  • 被害者のブラウザ上で不正なスクリプトが実行される

SuiteCRMの事例では、Publish Keyフィールドの入力値が適切に無害化されていないことが脆弱性の原因となっている。攻撃者は認証済みユーザーの権限を利用してCSRFトークンを窃取し、その後管理者アカウントの作成といった重要な操作を不正に実行することが可能となる。

SuiteCRM脆弱性に関する考察

今回の脆弱性は、入力値の検証と無害化という基本的なセキュリティ対策の不備に起因しており、CRMシステムのセキュリティ設計における重要な教訓となる。Webアプリケーションにおいて、特権操作を含むすべての入力フィールドに対して厳密な入力検証とエスケープ処理を実装することが不可欠である。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティレビューの強化とセキュリティテストの自動化が重要となるだろう。特にオープンソースプロジェクトでは、コミュニティによるコードレビューの機会を増やし、セキュリティ専門家の知見を積極的に取り入れることが望ましい。

また、ユーザー企業においては定期的なセキュリティアップデートの適用体制を整備することが重要となる。SuiteCRMの利用企業は、今回のような重要な脆弱性に関する情報を迅速に入手し、対応できる体制を整えることが望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-50335, (参照 24-11-12).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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