大林組が都市型データセンター事業に参入、MiTASUN株式会社を設立し東京都心で1,000億円規模の投資へ
PR TIMES より
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記事の要約
- 大林組がDC事業に参入するMiTASUN株式会社を設立
- 東京都港区に2028年度DCを開設し1,000億円を投資
- 2031年度までに40MW級のDC群を構築予定
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大林組による都市型データセンター事業への参入
大林組は都市型データセンターの開発および運用を目的とした新会社MiTASUN株式会社を2024年11月に設立した。2028年度には東京都港区に第一弾となるデータセンターを開設し、東京都心で総額約1,000億円を投じて大規模データセンター群の構築を目指している。[1]
データセンター市場は人工知能やクラウドサービスの利用拡大によって、2022年の2兆円から2027年には4兆円に拡大すると予測されており、大都市圏での需要が特に高まっている。エッジコンピューティングのニーズに応えるため、データ需要地に近接した都市型データセンターの重要性が増しているのだ。
新会社MiTASUNは大林グループの建設および開発事業のノウハウを活かし、空室を抱える既存ビルをデータセンターに改修または建て替えることで都市に新たな価値を創出する。2031年度までに40MW級のデータセンター群を構築し、その後も持続的な成長を目指すだろう。
MiTASUN株式会社の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | MiTASUN株式会社 |
資本金 | 4.95億円 |
本店所在地 | 東京都港区三田三丁目12-14 |
代表者 | 綱脇彰則 |
設立日 | 2024年11月下旬 |
事業内容 | 情報処理サービス業、情報提供サービス業、電気通信事業及び放送業 |
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エッジコンピューティングについて
エッジコンピューティングとは、利用者や端末と物理的に近い場所に処理装置を分散配置してデータ処理を行う技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- データ処理の遅延を最小限に抑制可能
- ネットワークの負荷を分散し効率化
- リアルタイム処理に最適な構成
MiTASUNが展開する都市型データセンターは、エッジコンピューティングのニーズに応える形で空室を抱えた中規模ビルを活用し、データ需要地に近接した場所でのサービス提供を実現する。ネットワークの端点でのデータ処理により、低遅延かつ高効率なサービスの実現が可能となるだろう。
都市型データセンター事業に関する考察
大林組による都市型データセンター事業への参入は、既存ビルの有効活用という点で画期的な取り組みといえる。都心部の中規模ビルの空室化問題を解決しつつ、エッジコンピューティングの需要に応える新たなビジネスモデルを確立することで、不動産市場とIT産業の両面でイノベーションを起こす可能性を秘めているだろう。
一方で、都市部でのデータセンター運営には電力供給や冷却システムの効率化など、技術的な課題が存在する。既存ビルの改修においては、建物の構造上の制約や近隣住民との調整など、様々な障壁を乗り越える必要があるだろう。
今後は他の不動産デベロッパーやIT企業との協業により、都市型データセンターの標準的なモデルを確立することが求められる。サステナビリティへの配慮や地域社会との共生を図りながら、新たな都市インフラとしての発展が期待されるだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「都市型データセンターの開発、運用を目的とした新会社を設立 | 株式会社大林組のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000118168.html, (参照 24-11-13).
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