旭化成が新オープンイノベーションプログラムを開始、素材技術と建材事業のアイデアを募集しサステナブルな社会実現を目指す

text: XEXEQ編集部

旭化成が新オープンイノベーションプログラムを開始、素材技術と建材事業のアイデアを募集しサステナブルな社会実現を目指す

PR TIMES より


記事の要約

  • 旭化成がオープンイノベーションプログラムを開始
  • 素材技術と建材事業のアイデアを募集
  • サステナブルな社会実現を目指す共創の場

旭化成のAsahi Kasei Value Co-Creation Table 2024プログラム開始

旭化成株式会社は、オープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を運営するeiicon社と共同で、2024年8月2日より『Asahi Kasei Value Co-Creation Table 2024』プログラムを開始した。このプログラムは、素材技術の新たな用途探索や建材事業のアップデートに関するアイデアを広く募集し、サステナブルな社会の実現に向けた共創の場を提供するものだ。[1]

プログラムでは、旭化成の各事業部門や研究開発部門が参画し、応募されたアイデアごとに共創の可能性を探索する。募集テーマは大きく二つに分かれており、一つ目は高純度な結晶セルロース「セオラス™」の新たな活用方法や、リサイクル可能な架橋性樹脂の共同開発など、素材技術の新たな用途を探るものだ。

二つ目のテーマは建材事業のさらなるアップデートに関するもので、建築廃材・廃棄物のサーキュラーエコノミーの実現や、気候変動に対応した建築物の強靭化に関するアイデアを募集している。このプログラムを通じて、旭化成は社会・環境の変化やニーズに対応した新たな価値の創出を目指している。

Asahi Kasei Value Co-Creation Table 2024プログラムの概要

素材技術の新たな用途探索 建材事業のアップデート
募集テーマ1 結晶セルロース「セオラス™」の新用途 建築廃材・廃棄物のサーキュラーエコノミー
募集テーマ2 リサイクル可能な架橋性樹脂の共同開発 気候変動対応の建築物強靭化
対象市場・企業例 樹脂・ゴム製品、建築材料、合成洗剤など 建築廃材活用、耐火・防火技術など
応募期間 2024年8月2日〜10月30日(3期に分けて実施) 2024年8月2日〜10月30日(3期に分けて実施)
プログラムの特徴 事業部門/研究開発部門が直接コミット 旭化成グループの多様なアセットを活用可能

Asahi Kasei Value Co-Creation Table 2024に関する考察

旭化成の新プログラムは、オープンイノベーションの可能性を広げる一方で、知的財産権の管理や利益配分の問題が発生する可能性がある。外部企業とのコラボレーションにおいて、アイデアの帰属や成果の取り扱いに関する明確なガイドラインの策定が今後の課題となるだろう。また、多様なパートナーとの協業によって生まれる新たな価値と、旭化成の既存事業とのバランスを取ることも重要になると考えられる。

今後、このプログラムにAIやデジタル技術を活用した新機能の追加が期待される。例えば、応募されたアイデアの自動評価システムや、異なる技術や事業領域を組み合わせた新たな価値創造の提案機能などが考えられる。さらに、バーチャル空間を活用したグローバルな共創の場の提供も、プログラムの発展に寄与する可能性がある。

Asahi Kasei Value Co-Creation Table 2024の成功は、日本の製造業全体にオープンイノベーションの重要性を示す好例となる可能性がある。このプログラムを通じて、旭化成が新たな成長領域を見出し、サステナブルな社会の実現に向けた革新的なソリューションを生み出すことが期待される。同時に、参加企業にとっても大企業のリソースを活用した事業拡大の機会となり、日本のイノベーションエコシステム全体の活性化につながるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「【 旭化成 × AUBA 】未来の可能性を旭化成と共に考えるプログラム『Asahi Kasei Value Co-Creation Table 2024』開始 | 株式会社eiiconのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000605.000037194.html, (参照 24-08-04).

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