DX

ディーエックス

公開：2024-11-14

小田急電鉄が運転士や整備士によるローコード開発を推進、Claris FileMakerで業務効率化とDXを実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 小田急電鉄がClaris FileMakerを導入しDXを推進
• 運転士や整備士が業務アプリを内製開発
• 2年間で10以上のシステムを稼働開始

小田急電鉄のClaris FileMaker導入による内製開発の推進

小田急電鉄は現場を熟知する社員による業務システムの内製開発を目指し、2024年11月13日にClaris FileMakerの導入事例を発表した。従来は外部ベンダーへの発注で時間とコストがかかっていた業務システム開発を、ローコード開発プラットフォームの導入によって社内で迅速に構築できる体制を整えたのだ。^[1]

FileMakerは開発の自由度と汎用性が高く、アジャイル開発が可能なツールとして鉄道部門の統一プラットフォームに選定された。運転士や車両整備士など現場の担当者が内製開発を行うことで、現場のニーズに即した機能改善と迅速な機能追加が実現している。

2022年度から内製開発をスタートし、安全コミュニケーションシステムや列車運転情報確認ツールなど10以上のシステムが稼働中である。特急料金検索アプリや個人貸与工具台帳システムなど、現場の業務効率化とサービス向上に貢献するアプリケーションが次々と開発されている。

小田急電鉄の内製開発システムまとめ

小田急電鉄の事例詳細はこちら

ローコード開発について

ローコード開発とは、プログラミング経験の少ない人でもアプリケーションを開発できる開発手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 視覚的な開発環境による直感的な操作
• テンプレートやコンポーネントの再利用が容易
• 迅速なアプリケーション開発が可能

小田急電鉄では、Claris FileMakerというローコード開発プラットフォームを採用することで、運転士や整備士など現場の担当者による内製開発を実現している。鉄道事業の現場を熟知している社員が開発することで、ユーザーのニーズに合った機能改善や迅速な機能追加が可能になった。

小田急電鉄のローコード開発に関する考察

小田急電鉄のローコード開発導入は、現場担当者のデジタルリテラシー向上と業務効率化の両面で効果を発揮している。外部ベンダーへの依存度を下げることでコスト削減を実現し、現場のニーズを直接システムに反映できる体制が整ったことは、DX推進における大きな成果と言えるだろう。

今後の課題として、内製開発チームの技術力向上とナレッジの継承が挙げられる。ローコード開発とはいえ、品質の高いシステムを継続的に開発・運用していくためには、開発者の育成と技術的なサポート体制の充実が必要になってくるだろう。

小田急電鉄の事例は、他の企業にとってもDX推進のモデルケースとなり得る可能性を秘めている。現場主導のシステム開発がさらに広がることで、業務効率化や顧客サービスの向上に寄与することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「小田急電鉄、運転士や整備士など現場の担当者がアプリをローコードで内製開発し、DX を推進 | Claris International Inc. のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000053419.html, (参照 24-11-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「DX」に関するコラム一覧「DX」に関するニュース一覧