インテックらが耐量子暗号証明書でインターネットEDI接続検証を完了、量子時代のセキュリティ強化に前進
PR TIMES より
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記事の要約
- インテックらがPQC証明書でEDI接続検証完了
- 量子乱数を利用した耐量子暗号証明書を実装
- インターネットEDIのセキュリティ強化に貢献
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耐量子暗号証明書を利用したインターネットEDI接続検証の完了
インテック、キヤノンITソリューションズ、クオンティニュアムは、量子コンピュータ由来の乱数を利用して強化された耐量子計算機暗号証明書(PQC証明書)を利用したインターネットEDIにおける接続検証を完了した。NISTが進める耐量子計算機暗号(PQC)の標準化に対応し、将来的な量子コンピュータによる従来暗号解読の脅威に備えている。[1]
インテックは、インターネットEDI対応電子証明書発行サービス(EINS/PKI for EDI)の基盤にクオンティニュアムの「Quantum Origin」を組み込み、より安全なPQC証明書の発行を可能にした。キヤノンITSは、PQC暗号化処理を行う「PQCゲートウェイサーバ」を新規開発し、EDI通信内容のPQC暗号化を実現している。
接続検証では、キヤノンITSのEDIパッケージソフトウェア「EDI-Master B2B for JX-Client」をクライアント、インテックのEDIアウトソーシングサービス(EINS/EDI-Hub Nex)をサーバとして使用した。両社のシステム間でPQC証明書を利用したインターネットEDIプロトコルでの暗号化通信に成功し、次世代の安全なEDI環境の構築に向けた重要な一歩を踏み出した。
耐量子暗号証明書を利用したインターネットEDI接続検証の概要
インテック | キヤノンITS | クオンティニュアム | |
---|---|---|---|
主な役割 | PQC証明書発行機能実装 | PQCゲートウェイサーバ開発 | 量子乱数生成技術提供 |
使用サービス/製品 | EINS/PKI for EDI | EDI-Master B2B for JX-Client | Quantum Origin |
技術的特徴 | NISTの標準化候補アルゴリズム使用 | EDI通信のPQC暗号化 | 予測不可能な量子乱数生成 |
今後の展開 | PQC証明書の商用販売準備 | EDI-Masterシリーズへの機能実装 | 量子セキュリティ技術の継続提供 |
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耐量子暗号証明書を利用したインターネットEDI接続検証に関する考察
今後、量子コンピュータの発展に伴い、現在の暗号技術の脆弱性が顕在化する可能性がある。特に金融や医療などの重要データを扱う業界では、データの長期的な機密性確保が課題となるだろう。PQC証明書の実用化は、このような問題に対する先進的な解決策となり得るが、導入コストや既存システムとの互換性の問題が新たに浮上する可能性がある。
PQC技術の進化に伴い、より高度な量子耐性を持つアルゴリズムの開発や、量子鍵配送との併用など、複合的なセキュリティ対策の実装が期待される。また、PQC証明書の運用管理を簡素化するツールや、量子コンピュータの脅威をリアルタイムで評価するシステムの開発も、今後のセキュリティ強化に不可欠だろう。これらの技術革新により、量子時代においても安全なデジタルコミュニケーションの実現が可能となるはずだ。
耐量子暗号技術の標準化と普及は、国際的な協調と競争の両面で進展していくと予想される。各国政府や大手IT企業の動向が、PQC技術の採用速度や方向性に大きな影響を与えるだろう。日本企業にとっては、国際標準化への積極的な参画と、独自の強みを活かした技術開発の両立が求められる。量子セキュリティ分野でのリーダーシップを確立することで、日本のIT産業全体の競争力向上につながる可能性がある。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「インテック、キヤノンITソリューションズ、クオンティニュアム、耐量子暗号証明書を利用したインターネットEDI接続検証を完了 | TIS株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001601.000011650.html, (参照 24-08-04).
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