タブレット式認知機能検査「MENKYO」が30都府県突破、体験版「MOGI」も全国展開へ

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

タブレット式認知機能検査「MENKYO」の導入都府県が30を突破
体験版認知機能検査「MOGI」が全国で拡大中
日本テクトシステムズが高齢者運転支援を推進

タブレット式認知機能検査システム「MENKYO」の普及状況

日本テクトシステムズ株式会社が開発したタブレット式認知機能検査システム「MENKYO」の導入が、警察で30都府県を突破した。今年度の受検者数は40万人に達する見込みで、全国の認知機能検査対象者約250万人の約1/6をカバーする規模になっている。^[1]

「MENKYO」は運転免許試験場や教習所でも導入が進み、現在36都道府県で利用可能だ。このシステムはタブレット端末での設問表示やヘッドフォンを通じた音声ガイド、タッチパネルでの回答など、受検者に合わせた検査環境を提供している。

さらに、本番検査と同等の体験ができる認知機能検査体験アプリ「MOGI」も全国で利用可能な施設が増加している。「MOGI」は免許更新時のタブレット式認知機能検査を事前に体験できるシステムで、高齢者やタブレット操作に不慣れな方々の要望に応えて開発された。

タブレット式認知機能検査システムの特徴まとめ

	MENKYO	MOGI
主な用途	本番の認知機能検査	認知機能検査の体験・練習
導入場所	警察、運転免許試験場、教習所	カーディーラー、自治体、その他施設
対象者	高齢運転者（検査義務者）	高齢者、タブレット操作に不慣れな方
主な機能	タブレットでの設問表示、音声ガイド、自動採点	本番同等の体験、操作練習
期待される効果	検査員の負担軽減、待機問題解消	検査への不安解消、操作サポート負担軽減

タブレット式認知機能検査システムの普及に関する考察

タブレット式認知機能検査システム「MENKYO」の普及は、高齢運転者の安全性向上と行政効率化の両面で大きな意義を持つ。しかし、全国的な導入拡大に伴い、地域間での検査環境の格差や、高齢者のデジタルデバイド問題が顕在化する可能性がある。これらの課題に対しては、「MOGI」のような体験版アプリの活用や、地域コミュニティと連携した操作サポート体制の構築が重要になるだろう。

今後、AIを活用した個別化された認知機能評価や、運転シミュレーターとの連携など、より高度な機能の追加が期待される。また、認知機能検査データの匿名化・統計化による研究利用も、高齢者の安全運転支援技術の発展に寄与する可能性がある。ただし、個人情報保護の観点から、データ利用に関する厳格なガイドラインの策定が不可欠だ。

長期的には、自動運転技術の進展と「MENKYO」のようなシステムの融合が、高齢者の移動の自由と安全を両立させる鍵となるかもしれない。認知機能の低下を早期に検知し、それに応じて運転支援システムの介入レベルを調整するなど、個人の状態に合わせたシームレスな移行が実現できれば、社会全体の交通安全向上に大きく貢献するだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「タブレット式認知機能検査システム「MENKYO」警察での導入都府県数30を突破！本番検査同等の体験版認知機能検査「MOGI」も全国へ急速拡大中 | 日本テクトシステムズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000045502.html, (参照 24-08-04).

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