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【CVE-2024-47769】IDURAR ERP CRMにパス・トラバーサルの脆弱性、未認証ユーザーによる機密データアクセスの危険性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IDURARのパス・トラバーサルの脆弱性が発見
  • 未認証ユーザーによる機密データへのアクセスが可能に
  • CVSSスコア7.5の深刻度の高い脆弱性

IDURAR ERP CRMのパス・トラバーサル脆弱性

IDURAR社は2024年10月4日、同社のオープンソースERP CRMソフトウェアに深刻なパス・トラバーサル脆弱性が発見されたと発表した。この脆弱性は【CVE-2024-47769】として識別され、未認証ユーザーが機密データへアクセス可能になる問題であることが判明している。[1]

この脆弱性はcorePublicRouter.jsファイルに存在しており、パブリックエンドポイントが未認証ユーザーにアクセス可能な状態になっていることが確認された。ユーザー入力が追加チェックなしでjoinステートメントに直接追加される実装により、攻撃者がURLエンコードされた悪意のあるペイロードを送信することが可能になっている。

CVSSv3.1におけるこの脆弱性の深刻度は7.5と評価され、攻撃元区分はネットワーク経由、攻撃条件の複雑さは低く、特権は不要とされている。攻撃者はシステムファイルを読み取るためにエンコードされた文字列をサブパスに追加することで、ディレクトリ構造を回避することができる。

IDURAR ERP CRM脆弱性の詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-47769
影響を受けるバージョン 4.1.0以前
脆弱性の種類 パス・トラバーサル (CWE-22, CWE-23)
CVSSスコア 7.5 (High)
影響範囲 機密情報の読み取り

パス・トラバーサルについて

パス・トラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリにアクセスを許してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ディレクトリの階層を超えたファイルアクセスが可能
  • 機密情報や重要なシステムファイルの露出リスク
  • 入力値の適切なバリデーション不足が原因

IDURAR ERP CRMの事例では、corePublicRouter.jsファイル内でユーザー入力に対する適切な検証が行われていないことが問題となっている。攻撃者は特別に細工されたURLエンコード文字列を使用することで、本来アクセスできないはずのシステムファイルや機密情報を読み取ることが可能になってしまう。

IDURAR ERP CRMの脆弱性に関する考察

IDURARの脆弱性は未認証ユーザーによるアクセスが可能である点が特に深刻な問題として挙げられる。パブリックエンドポイントの実装における入力値の検証不足は、基本的なセキュリティ設計の観点から見直しが必要であり、類似のオープンソースプロジェクトにとって重要な教訓となるだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、ユーザー入力に対する厳格なバリデーションの実装が不可欠となる。特にファイルパスの操作を伴う機能については、ホワイトリスト方式による許可されたパスの制限や、エスケープシーケンスの適切な処理が重要になってくるだろう。

オープンソースERPシステムの需要が高まる中、セキュリティ面での信頼性確保が今後の課題となる。継続的なセキュリティ監査やコードレビューの実施、そして脆弱性が発見された際の迅速な対応体制の整備が、プロジェクトの持続的な発展には欠かせないものとなるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-47769, (参照 24-11-15).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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