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【CVE-2024-11061】TendaのAC10 16.03.10.13でスタックベースのバッファオーバーフロー脆弱性が発見、リモート攻撃のリスクに警鐘

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TendaのAC10 16.03.10.13にバッファオーバーフロー脆弱性
  • CVE-2024-11061として識別される重大な脆弱性
  • リモートから攻撃可能で公開済みの脆弱性

TendaのAC10 16.03.10.13における重大な脆弱性

Tenda AC10 16.03.10.13において、/goform/fast_setting_wifi_setファイルのFUN_0044db3c関数に重大な脆弱性が2024年11月11日に発見された。timeZoneパラメータの操作によってスタックベースのバッファオーバーフローが発生する可能性があり、この脆弱性は【CVE-2024-11061】として識別されている。[1]

この脆弱性はCVSS 4.0で8.7、CVSS 3.1で8.8というハイレベルの深刻度スコアが付与されており、リモートから攻撃可能な状態となっている。攻撃条件の複雑さは低く、限定的な権限で実行できるため、機密性、完全性、可用性のすべてに重大な影響を及ぼす可能性が指摘されている。

VulDBによると、この脆弱性は既に一般に公開されており、実際の攻撃に利用される可能性が高い状態となっている。特に攻撃者は限定的な権限でリモートからの攻撃を実行できるため、ユーザーインタラクションなしでシステムに深刻な影響を与える可能性があるとされている。

Tenda AC10の脆弱性詳細

項目 詳細
製品バージョン Tenda AC10 16.03.10.13
脆弱性ID CVE-2024-11061
影響を受ける機能 /goform/fast_setting_wifi_set のFUN_0044db3c
脆弱性の種類 スタックベースのバッファオーバーフロー
CVSS 4.0スコア 8.7(High)
攻撃条件 リモートから実行可能、低い複雑さ
Tendaの公式サイトはこちら

スタックベースのバッファオーバーフローについて

スタックベースのバッファオーバーフローとは、プログラムのスタック領域で発生するメモリ破壊の一種であり、以下のような特徴がある。

  • バッファの境界チェックが不適切な場合に発生
  • メモリ領域の制御を攻撃者に奪われる可能性
  • 任意のコード実行やシステムクラッシュの原因に

このような脆弱性は、CWE-121として分類されており、メモリ破壊の中でも特に深刻な脆弱性として認識されている。Tenda AC10 16.03.10.13で発見された脆弱性では、timeZoneパラメータの不適切な処理によってスタックベースのバッファオーバーフローが引き起こされ、攻撃者によるリモートからの悪用が可能な状態となっているのだ。

Tenda AC10の脆弱性に関する考察

Tenda AC10の脆弱性が公開されたことで、セキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りとなった。ネットワーク機器のファームウェアにおける入力値の検証が不十分である点は、製品開発における基本的なセキュリティ設計の見直しが必要であることを示唆している。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化が求められる。特にバッファオーバーフロー対策として、入力値の厳密な検証やメモリ保護機能の実装など、より堅牢なセキュリティ対策が必要となるだろう。

また、IoT機器のセキュリティ強化は今後ますます重要性を増すと考えられる。ファームウェアの定期的なアップデートやセキュリティパッチの迅速な適用など、製品のライフサイクル全体を通じたセキュリティ管理体制の整備が不可欠となってくるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11061, (参照 24-11-16).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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