Space BDがISS「きぼう」衛星放出と船外施設利用サービスの事業者に2030年まで継続選定、宇宙空間利活用の多様化へ前進
PR TIMES より
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記事の要約
- Space BDがISS「きぼう」の衛星放出事業者に継続選定
- 2030年までの超小型衛星放出と船外施設利用サービスを提供
- 約60件の実績を持ち宇宙空間の利活用を推進
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Space BDのISS「きぼう」衛星放出事業者継続選定
宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社は、JAXAが公募するISS「きぼう」からの超小型衛星放出サービスと船外施設における軌道上利用サービス提供の事業者として2024年11月15日に継続選定された。両事業はISS運用延長に伴い2030年まで継続され、宇宙空間の商業利用を本格的に進めることになった。[1]
Space BDは2018年より超小型衛星放出事業、2019年より船外施設軌道上利用サービスの民間事業者として活動を展開している。これまでに約50機の衛星のユーザーインテグレーションを実施し、教育事業と連携した衛星開発プロセスの教育コンテンツ化など独自の取り組みも進めているのだ。
船外施設利用サービスでは、50cm×70cm×35cm、200kgまでの装置搭載が可能な中型曝露実験アダプタを活用している。機器実証実験で7件、宇宙エンタメ利用・プロモーション利用で数十件の実績を創出しており、ISS運用終了後も宇宙空間利活用の多様化を目指すことになるだろう。
ISS「きぼう」利用サービスの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
衛星放出事業開始 | 2018年 |
船外施設利用開始 | 2019年 |
衛星放出実績 | 約50機のユーザーインテグレーション |
船外実験実績 | 機器実証7件、エンタメ利用数十件 |
サービス提供期間 | 2030年まで(ISS運用終了まで) |
主なサービス内容 | 超小型衛星放出、技術実証、地球観測 |
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CubeSat規格について
CubeSat規格とは、超小型衛星の標準規格の一つで、基本サイズを10cm立方(1U)として、その倍数で衛星サイズを定義している仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 1Uから6Uまでの柔軟なサイズ展開が可能
- 標準化された寸法による打ち上げコストの低減
- 教育機関や小規模企業でも開発可能な規格
ISS「きぼう」からの超小型衛星放出では、CubeSat規格を採用することで効率的な衛星の展開を実現している。Space BDは約50機の衛星インテグレーション実績を持ち、このCubeSat規格を活用して教育コンテンツ化するなど、宇宙開発の裾野を広げる取り組みを展開しているのだ。
ISS「きぼう」利用サービスに関する考察
Space BDが2030年までサービス提供事業者として選定されたことは、日本の宇宙産業の発展において重要な意味を持つものである。特に教育分野での活用や技術実証の場としての価値は高く、宇宙開発の裾野を広げる取り組みとして評価できるだろう。
一方で、ISS運用終了後の宇宙空間利用の在り方については、新たな課題として浮上してくる可能性が高い。民間の宇宙ステーション計画なども進む中、Space BDには培ってきたノウハウを活かした新たなサービス展開が求められるだろう。
今後は超小型衛星や船外実験装置の高度化に加え、より幅広い産業分野からの宇宙利用ニーズへの対応が重要になってくる。特に地球観測やデータ収集、新素材開発など、宇宙空間の特性を活かした実験や実証の需要は更に高まっていくものと予測される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「JAXAのISS「きぼう」からの超小型衛星放出事業および船外施設利用サービスの事業者に継続選定 | Space BD株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000114.000050164.html, (参照 24-11-16).
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