EmEditorが価格改定と永久ライセンス販売終了を発表、8月28日から新料金体系でサブスクリプション中心に移行

text: XEXEQ編集部

記事の要約

EmEditorの年間サブスクリプション価格改定
永久ライセンスの販売終了と更新価格変更
8月28日からの新料金体系適用

EmEditorの価格改定と永久ライセンス販売終了の詳細

EmuraSoft社は2024年8月2日、テキストエディタ「EmEditor」の価格改定を発表した。8月28日より年間サブスクリプション1本の初年度価格が5,600円から7,200円（税別）に引き上げられる。この価格改定は諸経費の高騰や外国為替の急激な変動に対応するためのものだ。^[1]

また、同日より永久ライセンスの販売が終了する。2年目以降の年間サブスクリプションの更新価格も、現在の初年度の50％から75％に引き上げられる。EmuraSoft社は、長期間使用予定のユーザーに対し、今のうちに永久ライセンスを購入するか、8月28日までに現在の価格でサブスクリプションを更新することを推奨している。

EmuraSoft社は今回の価格改定について、開発とお客様への高品質なサービスを継続するために必要な措置だとしている。同社は引き続きEmEditorの開発に集中し、より良いソフトウェアの開発とサポートの充実に全力を注ぐとしている。価格改定に伴い、複数ライセンスを購入する場合の価格も変更されるため、ユーザーは必要なライセンスの計算方法を確認する必要がある。

EmEditorの価格改定まとめ

	現行価格	改定後価格	改定日
年間サブスクリプション（初年度）	5,600円（税別）	7,200円（税別）	2024年8月28日
年間サブスクリプション（2年目以降）	初年度の50%	初年度の75%	2024年8月28日
永久ライセンス	販売中	販売終了	2024年8月28日

EmEditorの価格改定に関する考察

EmEditorの価格改定は、ソフトウェア業界全体で見られる傾向の一環だと考えられる。開発コストの上昇や為替変動の影響は、多くのソフトウェア企業が直面している課題だ。今後、他のテキストエディタや開発ツールでも同様の価格改定が行われる可能性が高く、ユーザーはソフトウェアの選択や予算計画において、こうした動向を注視する必要があるだろう。

永久ライセンスの販売終了は、ソフトウェア業界のサブスクリプションモデルへの移行を象徴している。これにより、EmuraSoft社は安定的な収入を確保し、継続的な開発とサポートを提供できるようになる。一方で、ユーザーにとっては長期的なコスト増加の可能性があり、ソフトウェアの使用期間や頻度に応じて、最適な購入方法を慎重に検討する必要が出てくるだろう。

今後、EmuraSoft社には価格改定に見合う機能強化やサポート品質の向上が期待される。クラウド連携機能の拡充やAIを活用した編集支援機能の導入など、新しい技術トレンドを取り入れたイノベーションが求められる。また、価格改定に伴うユーザーの反応を注視し、必要に応じて柔軟な価格戦略の調整も検討すべきだろう。