LIFULL Investmentが第一アセットの不動産特定共同事業パイロットファンドへ優先出資、クラウドファンディング展開の足がかりに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

LIFULLが不動産特定共同事業のパイロットファンドに出資
第一アセットが相模原市中央区でビル活用ファンドを組成
2024年11月から2025年8月まで運用予定

LIFULL Investmentが第一アセットのパイロットファンドへ優先出資を実施

LIFULL Investmentは第一アセットと不動産特定共同事業に関するコンサルティング業務委託契約を2023年9月に締結し、2024年11月15日より相模原市中央区矢部三丁目PJファンドの運用を開始した。このファンドは第一アセットによる不動産特定共同事業法に基づく第1号ファンドとして位置付けられている。^[1]

LIFULL Investmentはファンドのスキーム構築からサポートを行い、特例投資家として優先出資の全額を出資することで事業拡大を支援している。第一アセットはJR横浜線矢部駅前のビルを取得し、リノベーション工事後の賃貸運用か建て替えによる収益物件としての売却を目指すことになった。

LIFULL Investmentは2024年8月にLIFULL不動産クラウドファンディングをリニューアルオープンし、不特第1号事業者及び特例事業者が運営するファンドの一般投資家からの資金調達の媒介事業を展開している。今回のパイロットファンドはクラウドファンディングを活用した事業拡大の準備段階として重要な意味を持つものだ。

相模原市中央区矢部三丁目PJファンドの概要

項目	詳細
ファンド名称	相模原市中央区矢部3丁目PJファンド
ファンド形態	匿名組合出資
出資金総額	5,000万円～1億2,180万円（劣後出資を含む）
運用期間	2024年11月15日から2025年8月31日迄
計算期間	年1回（8月末）
金銭の分配	各計算期間の終了日から1ヶ月以内

LIFULL不動産クラウドファンディングの詳細はこちら

不動産特定共同事業について

不動産特定共同事業とは、不動産投資事業を行う事業者と投資家が匿名組合契約を結び、投資家から集めた資金で不動産事業を行う仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

事業者には国の許可が必要
投資家保護のための厳格な規制がある
不動産投資の小口化が可能

LIFULLの不動産特定共同事業では、第1号事業者及び特例事業者が運営するファンドの一般投資家からの資金調達を媒介している。LIFULL HOME'S会員を中心とした全国の宅建事業者の資金調達をサポートすることで、不動産投資市場の活性化に貢献している。

不動産特定共同事業のパイロットファンドに関する考察

LIFULL Investmentによる第一アセットへの支援は、不動産投資市場の裾野を広げる効果が期待できる。特に地方の不動産事業者にとって、クラウドファンディングを活用した資金調達の選択肢が増えることは、事業展開の可能性を大きく広げることにつながるだろう。

一方で、不動産市況の変動や金利環境の変化によって、投資家の期待リターンが達成できないリスクも存在する。こうしたリスクに対しては、投資対象物件の厳格な審査や運用状況の透明性確保、投資家への適切な情報開示が重要になってくるだろう。

今後は不動産特定共同事業のプラットフォームとしての機能を強化し、より多くの投資家と事業者のマッチングを実現することが望まれる。LIFULL不動産クラウドファンディングの活用により、不動産投資市場全体の活性化と健全な発展が期待できる。

参考サイト

^ PR TIMES. 「LIFULL Investment、第一アセットが組成する不動産特定共同事業法に基づくパイロットファンドに優先出資を実施、11月15日(金)から運用開始 | 株式会社LIFULLのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000588.000033058.html, (参照 24-11-16).

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