【CVE-2024-52358】Responsive Addons for Elementorにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、バージョン1.6.0で修正完了
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記事の要約
- Responsive Addons for ElementorでXSS脆弱性が発見
- バージョン1.5.4以前が影響を受けるCVE-2024-52358
- CVSSスコア6.5でセキュリティ上の中程度のリスク
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Responsive Addons for Elementorのバージョン1.5.4におけるXSS脆弱性
Cyberchimps社のWordPressプラグインResponsive Addons for Elementorにおいて、DOM-Based XSSの脆弱性が2024年11月11日に報告された。バージョン1.5.4以前のすべてのバージョンでWebページ生成時の入力の不適切な無害化処理により、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することが判明している。[1]
この脆弱性はCVE-2024-52358として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。CVSSスコアは6.5で中程度の深刻度とされ、攻撃元区分はネットワークであり攻撃条件の複雑さは低いとされている。
Patchstack AllianceのKhalid Yusufによって発見されたこの脆弱性は、バージョン1.6.0で修正されたことが報告されている。SSVCの評価によると、現時点での自動化された攻撃は確認されておらず技術的な影響は部分的であるとされているが早急な対応が推奨される。
Responsive Addons for Elementorの脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-52358 |
影響を受けるバージョン | 1.5.4以前の全バージョン |
修正バージョン | 1.6.0 |
CVSSスコア | 6.5(中程度) |
脆弱性の種類 | DOM-Based XSS(CWE-79) |
発見者 | Khalid Yusuf(Patchstack Alliance) |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにページに出力される
- 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行できる可能性がある
- ユーザーのセッション情報や個人情報が窃取されるリスクがある
CVE-2024-52358として報告されたResponsive Addons for ElementorのXSS脆弱性は、DOM-Basedタイプに分類される。Webページの生成時にユーザー入力の無害化処理が不適切であることから、攻撃者がクライアントサイドで実行可能な悪意のあるスクリプトを注入できる可能性がある。
Responsive Addons for Elementorのセキュリティ対策に関する考察
WordPressプラグインのセキュリティ管理における重要な課題として入力値の適切な検証と無害化処理の実装が挙げられる。Responsive Addons for Elementorの脆弱性は、開発者がユーザー入力を処理する際のセキュリティチェックが不十分であったことが原因であり、今後同様の問題を防ぐためにはセキュアコーディングガイドラインの徹底的な遵守が求められるだろう。
プラグインの開発者は、定期的なセキュリティ監査とペネトレーションテストの実施により、潜在的な脆弱性を早期に発見し対処する体制を整える必要がある。特にElementorのようなページビルダー向けのアドオンは、その性質上多くのユーザー入力を扱うため、入力値の検証とサニタイズ処理に関する包括的なセキュリティレビューが重要になるだろう。
今後はWordPressプラグインのセキュリティ評価基準の標準化と、自動化されたセキュリティテストツールの導入が望まれる。プラグイン開発者向けのセキュリティベストプラクティスガイドラインを整備し、コミュニティ全体でセキュリティ意識を高めていく取り組みが必要となるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-52358, (参照 24-11-19).
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