【CVE-2024-11063】D-Link DSL6740CモデムにOS Command Injection脆弱性、管理者権限で任意コマンド実行が可能に
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記事の要約
- D-Link DSL6740Cモデムにコマンドインジェクションの脆弱性
- 管理者権限を持つ攻撃者がリモートから任意コマンドを実行可能
- SSHとTelnetを介して特定の機能で脆弱性が発見
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D-Link DSL6740CのOS Command Injection脆弱性
TWCERT/CCは2024年11月11日、D-Link DSL6740Cモデムに存在するOS Command Injection脆弱性についての情報を公開した。管理者権限を持つ攻撃者がSSHやTelnetを介して提供される特定の機能を通じて、任意のシステムコマンドを実行できる脆弱性が発見され、【CVE-2024-11063】として識別されている。[1]
NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。管理者権限が必要であり、ユーザーの操作は不要だが、影響の範囲は機密性、整合性、可用性のいずれも高いレベルでの影響が想定されている。
この脆弱性はCVSS v3.1で7.2のスコアを記録しており、深刻度は「High」と評価されている。CWEでは「CWE-78:OSコマンドインジェクション」に分類され、システムコマンドの不適切な処理に起因する脆弱性として認識されている。
D-Link DSL6740Cの脆弱性詳細まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-11063 |
脆弱性タイプ | OS Command Injection (CWE-78) |
深刻度 | High (CVSS v3.1: 7.2) |
攻撃要件 | 管理者権限、リモートアクセス |
影響範囲 | 機密性・整合性・可用性への高レベルの影響 |
公開日 | 2024年11月11日 |
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OS Command Injectionについて
OS Command InjectionはWebアプリケーションやシステムの脆弱性の一種であり、攻撃者が意図しないシステムコマンドを実行できてしまう問題を指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
- システムコマンドを直接実行できる権限を取得可能
- シェルコマンドやシステムコマンドの実行権限を悪用される
D-Link DSL6740Cで発見された脆弱性は、管理者権限を持つ攻撃者がSSHやTelnetを介して特定の機能を悪用し、任意のシステムコマンドを実行できる問題となっている。この脆弱性は機密情報の漏洩やシステムの改ざん、サービス停止など、深刻な影響をもたらす可能性がある状況だ。
D-Link DSL6740Cの脆弱性に関する考察
D-Link DSL6740Cの脆弱性が管理者権限を必要とする点は、被害の拡大を抑制する要因となっているものの、一度権限を取得された場合の影響は甚大である。SSHやTelnetを介した遠隔からの攻撃が可能という特性上、インターネットに接続された環境では特に注意が必要だろう。
今後は同様の機器におけるコマンドインジェクション対策として、入力値の厳密な検証やコマンド実行権限の制限強化が求められる。また、管理者アカウントの認証強化や通信経路の暗号化、アクセス制御の見直しなど、複合的なセキュリティ対策の実装が望まれるだろう。
D-Link DSL6740Cの脆弱性対策には、ファームウェアの更新による根本的な修正が不可欠となる。アップデートの提供と適用が完了するまでの間は、管理者アカウントの厳重な管理や不要なリモートアクセスの制限など、運用面での対策を徹底する必要がある。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11063, (参照 24-11-19).
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