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【CVE-2024-11065】D-Link DSL6740Cモデムに重大な脆弱性、管理者権限でのコマンド実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • D-Link DSL6740Cモデムに重大な脆弱性を発見
  • 管理者権限を持つ攻撃者が任意のコマンドを実行可能
  • SSHとTelnetを通じたOSコマンドインジェクションが可能

D-Link DSL6740Cモデムの重大な脆弱性

TWCERT/CCは2024年11月11日、D-Link DSL6740Cモデムにおいてリモート攻撃者が管理者権限を通じて任意のシステムコマンドを実行できる脆弱性【CVE-2024-11065】を公開した。OSコマンドインジェクションの脆弱性は、SSHおよびTelnetを通じて特定の機能を悪用することで発生する可能性が指摘されている。[1]

この脆弱性はCVSS v3.1のスコアリングシステムで7.2点という高い深刻度を記録している。攻撃元区分はネットワーク経由であり、攻撃の複雑さは低いとされるものの、攻撃には管理者権限が必要とされ、ユーザーの関与は不要とされている。

影響を受けるバージョンは現時点で特定されておらず、D-Linkは対象製品について「unaffected」というステータスを付与している。TWCERTおよびCISAは本脆弱性に関する詳細な情報を公開しており、SSVCによる評価では技術的な影響が全体に及ぶ可能性が指摘されている。

D-Link DSL6740Cモデムの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11065
CWE分類 CWE-78(OSコマンドインジェクション)
CVSS値 7.2(HIGH)
攻撃条件 管理者権限が必要、ユーザー関与不要
影響範囲 機密性・完全性・可用性に高い影響

OSコマンドインジェクションについて

OSコマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドを入力して対象システムのOSレベルでコマンドを実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • システムコマンドを不正に実行可能
  • 管理者権限での実行により影響が深刻化
  • 機密情報の漏洩やシステム破壊のリスクが存在

D-Link DSL6740Cモデムの脆弱性では、SSHとTelnetを介した特定の機能において、管理者権限を持つ攻撃者が任意のシステムコマンドを実行できる状態にある。CVSSスコアが7.2と高く評価されている点からも、早急な対策が必要とされる深刻な脆弱性といえるだろう。

D-Link DSL6740Cモデムの脆弱性に関する考察

D-Link DSL6740Cモデムの脆弱性が管理者権限を必要とする点は、被害の拡大を抑制する要因として評価できる。一方で、ネットワーク経由での攻撃が可能であり、攻撃の複雑さが低いとされている点は、管理者アカウントが侵害された場合の影響が甚大になる可能性を示唆している。

今後の課題として、モデムファームウェアの定期的なセキュリティ監査の実施が重要となるだろう。特にSSHやTelnetなどの管理インターフェースにおけるコマンド実行機能については、入力値の厳密な検証と制限が必要となる。製品のセキュリティ設計段階から、特権コマンド実行に関する厳格な制御を組み込むことが望ましい。

将来的には、モデムのファームウェアアップデートの自動化やセキュリティ設定の一元管理機能の実装が期待される。D-Linkには、脆弱性の修正パッチの提供と共に、セキュリティインシデントへの迅速な対応体制の構築が求められる。モデム管理機能の安全性向上と、ユーザーへの適切な情報提供が重要だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11065, (参照 24-11-19).

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