【CVE-2024-47781】MirahezeのCreateWikiにXSS脆弱性、wiki要求キューでの情報漏洩に注意
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記事の要約
- CreateWikiにXSS脆弱性が発見される
- 脆弱性によりwiki要求キューでの情報漏洩の可能性
- パッチ適用で対策可能に
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CreateWikiのXSS脆弱性
Mirahezeは、wiki作成と要求に使用される拡張機能CreateWikiにXSS脆弱性【CVE-2024-47781】が発見されたことを2024年10月7日に公開した。Special:RequestWikiQueueページでwiki名がエスケープされていないため、任意のHTMLコードが実行可能となり、wiki作成者のセッションを通じて削除されたwiki要求の閲覧が可能になる深刻な問題が明らかになっている。[1]
脆弱性の深刻度はCVSSスコアで5.3(MEDIUM)と評価されており、攻撃には特権が必要だがユーザーインターフェースを必要としないという特徴がある。攻撃者は特権アカウントを通じて機密情報にアクセスできる可能性があり、情報漏洩のリスクが指摘されているのだ。
Mirahezeは対策としてコミット693a220によるパッチを適用することを推奨している。パッチを適用できないユーザーに対しては、JavaScriptを無効化するか脆弱性のあるページへのアクセスを制限する対応が求められており、早急な対策が必要となっている。
CreateWikiの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-47781 |
脆弱性タイプ | クロスサイトスクリプティング(XSS) |
影響を受けるバージョン | コミット693a220f399ee7eb4d00e77c3c667e864b1bd306以前 |
CVSSスコア | 5.3(MEDIUM) |
対策方法 | パッチ適用またはJavaScript無効化 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる問題のことを指す。以下のような特徴がある。
- 入力値の不適切なエスケープ処理が原因
- ユーザーのセッション情報を盗む可能性
- Webサイトの改ざんやフィッシング詐欺に悪用
CreateWikiの事例では、Special:RequestWikiQueueページでwiki名のエスケープ処理が適切に行われていないことが原因となっている。攻撃者は任意のHTMLコードを実行し、wiki作成者のセッションを通じて削除されたwiki要求の閲覧が可能となり、機密情報の漏洩につながる深刻な問題となっているのだ。
CreateWikiの脆弱性対策に関する考察
CreateWikiの脆弱性対策として提供されたパッチは、入力値のエスケープ処理を適切に行うという基本的な対策であり、実装が容易で効果的な解決策となっている。しかし、パッチを適用できない環境では、JavaScriptの無効化や該当ページへのアクセス制限という運用面での対応が必要となり、システムの利便性と安全性のバランスを取ることが課題となるだろう。
今後はwiki作成システム全体のセキュリティ設計を見直し、入力値の検証やサニタイズ処理を徹底することが重要となる。特に、wiki名やメタデータなどのユーザー入力を扱う部分については、エスケープ処理の漏れがないか定期的なコード監査を実施する必要があるだろう。
長期的には、セキュリティテストの自動化やCIパイプラインへの組み込みなど、開発プロセスの改善も検討すべきである。また、セキュリティ研究者との協力関係を強化し、脆弱性の早期発見と迅速な対応体制を整備することで、より安全なwiki作成プラットフォームの実現が期待できるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-47781, (参照 24-11-19).
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