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公開：2024-11-21

アーク・ジョイアがSoulutionのフラッグシップフォノプリアンプ757を発売、アナログ音源の忠実再生を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Soulutionの最上位フォノプリアンプ「757」発売
• アナログ音源を忠実に再生する高性能設計
• 光カートリッジやテープヘッド入力に対応

Soulutionが最上位フォノプリアンプ757を発表

アーク・ジョイアは、スイスの高級オーディオブランドSoulutionのフラッグシップフォノプリアンプ「757」を12月13日に発売することを発表した。価格は1,320万円で、7シリーズの最新モデルとして位置づけられており、アナログソースの微細な音の変化やダイナミクスを余すところなく再生することが可能になっている。^[1]

フォノプリアンプ757は、MC/MM入力に加えてテープヘッド入力やDS AUDIO光カートリッジ入力を備え、広帯域幅2MHzで最適なコモンモード除去を実現する並列の計装アンプを採用している。入力インピーダンスや負荷容量の細かな調整が可能で、多様なカートリッジやシステムに対応することができるだろう。

本機は従来のボリュームコントロールではなくゲインコントロールのみでの動作を採用しており、音楽信号の純度を最大限に保つことを可能にしている。6種類のディエンファシス曲線に対応し、20Hz～20kHzの範囲において±0.05dBという高精度な特性を実現したのだ。

Soulution 757フォノプリアンプの主要仕様

ディエンファシス曲線について

ディエンファシス曲線とは、アナログレコードやテープの再生時に必要な周波数特性補正カーブのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 録音時のプリエンファシスを打ち消す役割
• レコードやテープの特性に合わせた補正が可能
• 正確な音楽再生に不可欠な要素

757フォノプリアンプは、RIAA、DECCA、COLUMBIA、LONDON、TELDEC、NARTBといった主要なディエンファシス規格に対応しており、各曲線の実測値は理想値から±0.05dBという極めて高い精度を実現している。テープヘッド用にもIEC2-30ips、IEC1-15ips、IEC1-7.5ips、NAB-15ips、NAB-7.5ipsの補正カーブを備えているのだ。

Soulution 757フォノプリアンプに関する考察

Soulution 757フォノプリアンプが採用したゲインコントロール方式は、従来のボリュームコントロール方式と比較して信号経路を最短化することに成功している。アナログレコードやテープの微細な音楽信号を最大限に活かすという設計思想は、現代のデジタル全盛時代においても重要な意義を持つだろう。

フォノプリアンプの性能向上は、アナログ音源の新たな可能性を引き出すことにつながっている。特に光カートリッジへの対応は、従来のMC/MMカートリッジとは異なる音楽再生の選択肢を提供することになるだろう。

今後はさらなる高性能化や機能拡張が期待されるが、同時にコストパフォーマンスの向上も重要な課題となるはずだ。高級オーディオ市場における技術革新は、より広い層へのアナログ音楽の普及にも寄与するだろう。

参考サイト

1. ^ . 「757 Phono Preamplifier」. http://www.arkgioia.com/catalog/soulution_757_catalog.pdf, (参照 24-11-21).

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