【CVE-2024-49759】LibreNMS 24.10.0未満にXSS脆弱性、認証済みユーザーによる不正コード実行の可能性
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記事の要約
- LibreNMSにXSS脆弱性が発見される
- 認証済みユーザーが任意のJavaScriptを実行可能
- バージョン24.10.0で修正完了
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LibreNMS 24.10.0未満におけるXSS脆弱性の発見
オープンソースのネットワーク監視システムLibreNMSにおいて、重大なセキュリティ上の脆弱性【CVE-2024-49759】が2024年11月15日に公開された。認証済みユーザーがbill_nameパラメータを介して任意のJavaScriptコードを注入できる格納型XSS脆弱性が確認されており、ユーザーアクセス管理ページの請求書アクセスドロップダウンメニューで悪意のあるコードが実行される可能性があるのだ。[1]
この脆弱性は認証済みユーザーのみが悪用可能であり、CVSSスコアは4.8(MEDIUM)と評価されている。攻撃の複雑さは低く、特権レベルは高い状態で、ユーザーの操作が必要とされるなど、特定の条件下での実行が想定されるだろう。
PHP/MySQL/SNMPベースのLibreNMSは、ネットワーク監視に特化した機能を提供するシステムである。脆弱性が修正されたバージョン24.10.0がリリースされており、影響を受けるバージョンを使用している組織は直ちにアップデートを適用することが推奨される。
LibreNMS脆弱性の影響範囲まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 24.10.0未満 |
CVSSスコア | 4.8(MEDIUM) |
攻撃の複雑さ | Low |
必要な特権レベル | High |
ユーザー操作 | 必要 |
影響範囲 | 機密性:Low、整合性:Low、可用性:None |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値を適切にサニタイズせずに出力する脆弱性を悪用
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性
- 格納型と反射型の2種類の攻撃パターンが存在
LibreNMSで発見された脆弱性は格納型XSSに分類され、bill_nameパラメータを介して注入された悪意のあるスクリプトがデータベースに保存される。保存されたスクリプトは請求書アクセスドロップダウンメニューが表示される際に実行され、ユーザーセッションの乗っ取りや不正な操作の実行などのリスクが存在するだろう。
LibreNMSのXSS脆弱性に関する考察
LibreNMSの脆弱性対応は迅速であり、発見から修正までの対応が適切に行われたことは評価に値する。特にCVSSスコアが示すように、認証済みユーザーのみが攻撃可能という制限があることで、被害の拡大可能性が限定的であることは救いとなっているだろう。
しかし、今後同様の脆弱性が発生することを防ぐためには、入力値のバリデーションとサニタイズ処理の見直しが必要不可欠である。特にユーザー入力を扱う部分においては、XSS対策のベストプラクティスを徹底的に適用することで、セキュリティレベルの向上が期待できるはずだ。
また、オープンソースプロジェクトとしての継続的なセキュリティ監査と脆弱性報告の仕組みの強化も重要な課題となる。コミュニティベースでの脆弱性検出と修正のプロセスを効率化することで、より安全なネットワーク監視システムの実現につながることが期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49759, (参照 24-11-22).
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