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【CVE-2024-51494】LibreNMSにXSS脆弱性が発見、バージョン24.10.0で修正完了へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • LibreNMSにXSS脆弱性が発見される
  • 認証済みユーザーがJavaScriptを注入可能
  • バージョン24.10.0で修正完了

LibreNMS 24.10.0未満のXSS脆弱性

オープンソースのネットワーク監視システムLibreNMSにおいて、Port Settingsページでの認証済みユーザーによる任意のJavaScript実行が可能なXSS脆弱性が発見され、2024年11月15日に公開された。脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で4.8(MEDIUM)と評価されており、【CVE-2024-51494】として識別されている。[1]

この脆弱性はPort Settingsページのdescrパラメータを経由して発生し、認証済みユーザーが悪意のあるJavaScriptコードを注入することで、他のユーザーのセッションを危険にさらす可能性がある。LibreNMSの開発チームは迅速に対応し、バージョン24.10.0でこの問題を修正している。

SSVCによる評価では、この脆弱性の自動化可能性は「no」とされ、技術的な影響は「partial」と判断されている。この評価結果から、攻撃の自動化は困難であるものの、成功した場合の影響は無視できないレベルであることが示唆されている。

LibreNMS脆弱性の詳細まとめ

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-51494
影響を受けるバージョン 24.10.0未満
CVSS評価 4.8(MEDIUM)
攻撃の前提条件 認証済みユーザーによるアクセス
脆弱性の種類 Stored XSS
影響範囲 Port Settingsページ訪問者

Stored XSSについて

Stored XSSとは、悪意のあるスクリプトがWebアプリケーションのデータベースやファイルシステムに永続的に保存される形式のクロスサイトスクリプティング攻撃を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 攻撃コードがサーバーに保存され持続的な脅威となる
  • 複数のユーザーに影響を及ぼす可能性がある
  • セッションハイジャックやデータ窃取のリスクがある

LibreNMSで発見された脆弱性はPort Settingsページのdescrパラメータを介してJavaScriptコードを永続的に保存することが可能であり、典型的なStored XSS脆弱性の特徴を示している。この種の脆弱性は、被害者がページを訪問するだけで攻撃コードが実行される危険性があるため、早急な対応が必要となる。

LibreNMSの脆弱性対応に関する考察

LibreNMSのXSS脆弱性対応においては、認証済みユーザーによる攻撃という制限付きの脆弱性であることが救いとなっている。しかしネットワーク監視システムという性質上、複数の管理者がアクセスする可能性が高く、内部犯行のリスクは軽視できないものとなっている。

今後は入力値のバリデーションやサニタイズ処理の強化が求められるが、ユーザビリティとセキュリティのバランスが課題となるだろう。特にHTML特殊文字のエスケープ処理と、必要最小限のHTML要素の許可リスト化を組み合わせた多層的な防御が効果的と考えられる。

また、同様の脆弱性が他の入力フィールドにも存在する可能性があるため、包括的なセキュリティ監査の実施が望まれる。継続的なセキュリティテストの実施と、脆弱性報告制度の整備によって、より堅牢なシステムへと進化することが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51494, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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