【CVE-2024-52526】LibreNMSにXSS脆弱性が発見、バージョン24.10.0で修正済み
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記事の要約
- LibreNMSに格納型XSS脆弱性が発見
- Device/Servicesページで任意のJavaScript実行が可能
- 脆弱性はバージョン24.10.0で修正完了
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LibreNMS 24.10.0より前のバージョンにおける格納型XSS脆弱性
オープンソースのネットワーク監視システムLibreNMSにおいて、格納型XSS(クロスサイトスクリプティング)の脆弱性【CVE-2024-52526】が2024年11月15日に公開された。Deviceページのサービスタブにおいて、デバイスにサービスを追加する際のdescrパラメータを介して任意のJavaScriptコードを注入できる脆弱性が確認されている。[1]
この脆弱性は認証済みユーザーが悪用可能であり、他のユーザーのセッションコンテキスト内で任意のJavaScriptコードを実行できる状態にあった。CVSSスコアは4.8(MEDIUM)に設定され、攻撃の成功には認証情報と特権が必要となるものの、ユーザーの関与があれば攻撃が成立する可能性が指摘されている。
脆弱性の影響を受けるのはLibreNMSバージョン24.10.0より前のすべてのバージョンであり、すでにバージョン24.10.0でこの問題は修正されている。LibreNMSの開発チームは、この脆弱性に対する修正コミットを公開し、影響を受けるすべてのユーザーに対して最新バージョンへのアップデートを推奨している。
LibreNMS 24.10.0の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-52526 |
影響を受けるバージョン | 24.10.0より前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | 格納型XSS(クロスサイトスクリプティング) |
CVSSスコア | 4.8(MEDIUM) |
攻撃条件 | 認証済みユーザー、特権必要、ユーザー関与必要 |
修正バージョン | 24.10.0 |
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格納型XSSについて
格納型XSSとは、悪意のあるスクリプトがWebアプリケーションのデータベースやファイルシステムに保存され、後にそのデータが他のユーザーに表示される際に実行される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力されたスクリプトがサーバーに保存される
- 複数のユーザーに影響を与える可能性がある
- セッションハイジャックやフィッシング攻撃に悪用される
LibreNMSの脆弱性では、認証済みユーザーがデバイスのサービス追加機能を悪用し、悪意のあるJavaScriptコードを注入することが可能であった。この脆弱性を利用することで、攻撃者は他のユーザーのブラウザ上で任意のコードを実行し、セッション情報の窃取や不正な操作を行える可能性があったのだ。
LibreNMS 24.10.0の脆弱性に関する考察
LibreNMSの格納型XSS脆弱性は認証済みユーザーによる攻撃に限定されているため、一般的なXSS脆弱性と比較すると影響範囲は限定的だと言える。しかし、認証済みユーザーによる内部からの攻撃は検知が困難であり、組織内の重要な情報が漏洩するリスクが存在するのだ。
今後の課題として、入力値のバリデーション強化やコンテンツセキュリティポリシーの適切な設定が挙げられる。特にオープンソースプロジェクトでは、コミュニティによるセキュリティレビューの重要性が高まっており、継続的なコードレビューとセキュリティテストの実施が不可欠だろう。
LibreNMSの開発チームには、今回の脆弱性対応で得られた知見を活かし、より強固なセキュリティ体制の構築が期待される。特にユーザー入力を扱う機能については、エスケープ処理やサニタイズ処理の徹底的な見直しが必要となるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-52526, (参照 24-11-22).
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