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【CVE-2024-11315】TRCore DVC 6.0-6.3にPath Traversal脆弱性、webshellアップロードによる任意コード実行の危険性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TRCore DVCにPath Traversalの脆弱性が発見
  • 任意のファイルアップロードによる危険性が判明
  • 認証なしでのwebshellアップロードが可能に

TRCore DVC 6.0-6.3のPath Traversal脆弱性

TRCore社のDVCバージョン6.0から6.3において、Path Traversalの脆弱性が2024年11月18日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-11315】として識別されており、認証されていないリモート攻撃者が任意のディレクトリにファイルをアップロードできる危険性が確認されている。[1]

この脆弱性はCVSS 3.1で最高レベルとなる9.8(Critical)のスコアが付与されており、攻撃の複雑さは低く特権も不要とされている。攻撃者はwebshellをアップロードすることで任意のコード実行が可能となり、システムに対して深刻な影響を及ぼす可能性が指摘されている。

TWCERTによる調査では、この脆弱性は主にPath Traversalとファイルアップロードの制限不備に起因していることが明らかになった。Path Traversalの脆弱性はCWE-23に、危険なファイルタイプのアップロード制限の欠如はCWE-434に分類されており、早急な対策が必要となっている。

TRCore DVC 6.0-6.3の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11315
影響を受けるバージョン 6.0から6.3
CVSS 3.1スコア 9.8(Critical)
脆弱性の種類 Path Traversal(CWE-23)、危険なファイルタイプのアップロード(CWE-434)
攻撃の前提条件 認証不要、特権不要

Path Traversalについて

Path Traversalとは、Webアプリケーションにおいてファイルパスを操作され、本来アクセスできないディレクトリやファイルにアクセスされる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 相対パスや特殊文字を使用して意図しないディレクトリにアクセス可能
  • ファイルシステム全体への不正アクセスのリスクが存在
  • 機密情報の漏洩や不正なファイル操作の可能性がある

TRCore DVCで発見された脆弱性では、Path Traversalとファイルアップロードの制限不備が組み合わさることで、より深刻な脅威となっている。攻撃者は任意のディレクトリにwebshellをアップロードすることができ、システム全体に対して重大な影響を及ぼす可能性が高まっている。

TRCore DVCの脆弱性に関する考察

TRCore DVCの脆弱性は、認証なしでの攻撃が可能である点と、Path Traversalとファイルアップロードの制限不備が組み合わさっている点で非常に深刻な問題となっている。早急なパッチの適用やファイルアップロード機能の見直しが必要であり、一時的な対策としてはネットワークアクセスの制限やWebアプリケーションファイアウォールの導入を検討する必要がある。

今後の対策としては、ファイルアップロード機能に対する厳密な検証プロセスの確立と、定期的なセキュリティ監査の実施が重要となるだろう。特に認証機能の強化とファイルタイプの検証、アップロード先ディレクトリの制限など、複数の層でのセキュリティ対策が必要となっている。

長期的には、セキュアコーディングガイドラインの整備やセキュリティテストの自動化など、開発プロセス全体でのセキュリティ強化が求められる。DevSecOpsの導入やセキュリティ専門家との連携を強化し、脆弱性の早期発見と迅速な対応が可能な体制を構築することが望ましい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11315, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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