【CVE-2024-48897】Moodle 4.4のRSSフィード機能に認可の脆弱性、複数バージョンでパッチを公開
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記事の要約
- Moodleに認可の脆弱性が発見
- RSSフィードの編集・削除権限に問題
- 複数のバージョンで修正パッチを公開
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Moodle 4.4のRSSフィード編集における認可の脆弱性
Red Hat社は2024年11月18日、Moodleにおいて認可に関する脆弱性【CVE-2024-48897】を公開した。この脆弱性は、ユーザーがRSSフィードの編集や削除に関する権限を適切に確認できない問題であり、未認可のユーザーによる不正なフィード操作のリスクが指摘されている。[1]
この脆弱性の影響を受けるバージョンは、Moodle 4.4.0から4.4.4未満、4.3.0から4.3.8未満、4.2.0から4.2.11未満、4.1.0から4.1.14未満、および4.1.0より前のすべてのバージョンとなっている。CVSSスコアは6.5(MEDIUM)と評価され、攻撃者による不正なフィード操作のリスクが存在するだろう。
Red Hat社の報告によると、この脆弱性は認可の不備(CWE-285)に分類されており、外部からのネットワークアクセスで攻撃が可能となっている。攻撃の実行には低い特権レベルが必要だが、ユーザーインターフェースは不要であり、影響範囲は限定的ながら重要な情報の改ざんにつながる可能性がある。
Moodle 4.4の脆弱性詳細まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-48897 |
影響を受けるバージョン | 4.4.0-4.4.4、4.3.0-4.3.8、4.2.0-4.2.11、4.1.0-4.1.14、4.1.0以前 |
脆弱性の種類 | 認可の不備(CWE-285) |
CVSSスコア | 6.5(MEDIUM) |
攻撃条件 | ネットワークアクセス、低特権レベル、UI不要 |
影響範囲 | RSSフィードの編集・削除機能 |
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認可の不備について
認可の不備とは、システムやアプリケーションにおいて、ユーザーの権限を適切に検証せずに特定の操作を許可してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの権限レベルを適切に確認できない
- アクセス制御の検証が不十分
- 未認可のユーザーによる不正操作が可能
Moodleの場合、RSSフィードの編集や削除に関する権限チェックが不十分であることが問題となっている。攻撃者は低い特権レベルでネットワークを介して攻撃を実行できる状態であり、CVSSスコア6.5というミディアムレベルの深刻度が示すように、適切な対策が必要とされている。
Moodleの認可脆弱性に関する考察
Moodleにおける認可の不備は、教育機関や企業の学習管理システムのセキュリティに重大な影響を及ぼす可能性がある。RSSフィードの改ざんや削除により、学習者への情報提供が妨げられる可能性があり、特に遠隔教育やオンライン学習の信頼性を損なう恐れが存在するだろう。
この脆弱性の対策として、各機関はMoodleのバージョンアップデートを速やかに実施する必要がある。また、アクセス権限の定期的な見直しや、RSSフィード機能の使用状況のモニタリングを強化することで、不正アクセスの早期発見と防止が可能になるだろう。
長期的には、Moodleの開発チームは認証・認可機能の強化とセキュリティテストの拡充が求められる。特にプラグインやモジュールの追加時における権限チェックの厳格化が重要であり、教育現場のセキュリティ向上に向けた継続的な取り組みが期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-48897, (参照 24-11-22).
- Red Hat. https://www.redhat.com/ja
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