【CVE-2024-20531】Cisco ISEにXXE脆弱性、Super Admin権限での任意ファイル読み取りとSSRF攻撃のリスクが発覚
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記事の要約
- Cisco ISE APIにXXE脆弱性が発見される
- 任意のファイル読み取りとSSRF攻撃が可能に
- Super Admin権限での悪用リスクが判明
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Cisco ISE 3.0.0から3.4.0のXXE脆弱性
Ciscoは2024年11月6日、Cisco Identity Services Engine (ISE)のAPIに存在するXML External Entity (XXE)インジェクションの脆弱性【CVE-2024-20531】を公開した。この脆弱性は、XML入力の処理が不適切であることに起因しており、Super Admin権限を持つ攻撃者が細工されたAPIリクエストを送信することで悪用が可能となっている。[1]
本脆弱性の深刻度はCVSS v3.1基準で5.5(中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には高い特権レベルが必要だが、ユーザーの関与は不要であり、影響の範囲は変更されると評価されているのだ。
影響を受けるバージョンはCisco ISE 3.0.0から3.4.0までの全てのバージョンとなっている。脆弱性の悪用に成功した場合、攻撃者は基盤となるオペレーティングシステム上の任意のファイルを読み取ることが可能となり、さらに影響を受けるデバイスを経由したSSRF攻撃を実行することも可能となるだろう。
Cisco ISEの影響を受けるバージョン一覧
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 3.0.0から3.4.0まで(パッチを含む) |
CVSS評価 | 5.5(中) |
攻撃条件 | Super Admin権限が必要 |
脆弱性の種類 | XML External Entity (XXE)インジェクション |
想定される影響 | 任意のファイル読み取り、SSRF攻撃の実行 |
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SSRFについて
Server-Side Request Forgery(SSRF)とは、攻撃者が脆弱なサーバーを経由して内部ネットワークやローカルシステムにアクセスする攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 内部ネットワークへの不正アクセスが可能
- ファイアウォールをバイパスした攻撃が実行可能
- 内部システムの情報収集に悪用される
Cisco ISEの本脆弱性では、Super Admin権限を持つ攻撃者がSSRF攻撃を実行することで、通常アクセスできない内部リソースへのアクセスが可能となる危険性がある。この攻撃は内部システムの探索や情報漏洩、さらなる攻撃の足がかりとして悪用される可能性が高いだろう。
Cisco ISEのXXE脆弱性に関する考察
Cisco ISEにおけるXXE脆弱性の発見は、企業の認証基盤におけるセキュリティ管理の重要性を改めて浮き彫りにした形となっている。特にSuper Admin権限を持つアカウントの厳重な管理が求められ、パスワードポリシーの強化や多要素認証の導入など、アクセス制御の見直しが急務となるだろう。
今後はXMLの処理に関するセキュリティ対策の強化が必要不可欠となってくる。特にAPIのセキュリティテストの範囲拡大や、入力値の厳密なバリデーション実装、さらにはXMLパーサーの設定見直しなど、多層的な防御策の導入が求められるはずだ。
また、SSRFなどの高度な攻撃への対策として、内部ネットワークのセグメンテーションやアクセスコントロールの強化が重要となってくる。Cisco ISEの定期的なセキュリティアップデートと脆弱性対策の徹底により、より強固なセキュリティ体制の構築が期待されるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-20531, (参照 24-11-22).
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