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【CVE-2024-11314】TRCore DVC 6.0-6.3にパストラバーサルの脆弱性、認証なしで任意のコード実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TRCore DVCにパストラバーサルの脆弱性が発見
  • 任意のディレクトリへのファイルアップロードが可能
  • 未認証のリモート攻撃者によるwebshellの実行が可能に

TRCore DVC 6.0-6.3のパストラバーサル脆弱性

TWCERT/CCは2024年11月18日、TRCore DVCのバージョン6.0から6.3に存在するパストラバーサルの脆弱性【CVE-2024-11314】を公開した。未認証のリモート攻撃者が任意のディレクトリにファイルをアップロードすることが可能となっており、webshellをアップロードすることで任意のコード実行につながる可能性が指摘されている。[1]

本脆弱性のCVSSスコアは9.8(CRITICAL)と非常に深刻度が高く、攻撃の複雑さは低く特権も不要で攻撃者の操作も必要としないことが明らかになった。影響範囲は機密性・完全性・可用性のすべてで高いレベルとなっており、早急な対策が必要となっている。

TWCERTはSSVC(Stakeholder-Specific Vulnerability Categorization)による評価も実施しており、エクスプロイト自動化の可能性はnoneだが技術的な影響は重大であることを指摘している。現時点で影響を受けるバージョンは6.0から6.3であることが確認されており、それ以外のバージョンは影響を受けないとされている。

TRCore DVCの脆弱性情報まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-11314
影響を受けるバージョン 6.0から6.3
CVSSスコア 9.8(CRITICAL)
CWE分類 CWE-23(パストラバーサル)、CWE-434(危険なタイプのファイルの無制限アップロード)
攻撃条件 認証不要、リモートからの攻撃が可能
影響範囲 機密性・完全性・可用性すべてで高い影響

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリへのアクセスを可能にする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ディレクトリトラバーサル文字列による任意のパスへのアクセス
  • システムファイルや機密情報への不正アクセスが可能
  • webshellの配置による任意のコード実行の危険性

TRCore DVCで発見されたパストラバーサル脆弱性は、ファイルアップロード機能と組み合わさることでより深刻な脅威となっている。未認証の攻撃者がwebshellを任意のディレクトリにアップロードできる状態は、システム全体のセキュリティを著しく低下させる要因となり得るだろう。

TRCore DVC脆弱性に関する考察

パストラバーサル脆弱性とファイルアップロードの制限不備が組み合わさった本脆弱性は、システム全体に重大な影響を及ぼす可能性がある。ファイルアップロードの種類制限とディレクトリアクセスの適切な制御が実装されていれば防げた可能性が高く、基本的なセキュリティ対策の重要性を再認識させられる事例となっている。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、ファイルアップロード機能の実装時には厳格な入力検証とサニタイズ処理が必要不可欠となるだろう。特にwebshellのような悪意のあるファイルのアップロードを防ぐため、許可する拡張子の明示的なホワイトリスト化やアップロード先ディレクトリの厳格な制限が求められている。

また、認証機能の不備も大きな問題点として挙げられており、重要な機能へのアクセス制御の見直しも急務となっている。今後のバージョンでは、多層的な防御機構の実装と定期的なセキュリティ監査の実施により、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐ取り組みが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11314, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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