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【CVE-2024-11310】TRCore DVCにパストラバーサルの脆弱性、システムファイルの不正読み取りが可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TRCore DVCにパストラバーサルの脆弱性が発見
  • 認証不要で任意のシステムファイルの読み取りが可能に
  • DVC 6.0から6.3までのバージョンが影響を受ける

TRCore DVC 6.0-6.3のパストラバーサル脆弱性

TWCERT/CCは、TRCore社のDVCにおいて認証なしでシステムファイルの読み取りを可能にするパストラバーサル脆弱性を2024年11月18日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-11310】として識別されており、CVSSスコアは7.5(High)と評価されている。[1]

この脆弱性は認証を必要とせずにリモートから攻撃可能であり、攻撃の複雑さは低いとされている。影響を受けるバージョンはDVC 6.0から6.3までであり、システムの機密情報が漏洩する可能性が非常に高い状態だ。

CWEによる脆弱性タイプはパストラバーサル(CWE-23)に分類されており、攻撃者は相対パスを使用してシステム上の任意のファイルにアクセスすることが可能である。また、NVDの評価によると、この脆弱性は機密性に対して高い影響があるとされている。

TRCore DVC 6.0-6.3の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11310
脆弱性の種類 パストラバーサル(CWE-23)
CVSSスコア 7.5(High)
影響を受けるバージョン DVC 6.0から6.3
攻撃条件 認証不要、リモートから攻撃可能
影響 システムファイルの任意読み取り
脆弱性の詳細はこちら

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリにアクセスを許してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 相対パスを使用した不正なディレクトリ遷移
  • システム上の重要なファイルへのアクセスが可能
  • 機密情報の漏洩につながる危険性が高い

TRCore DVCの脆弱性では、このパストラバーサル攻撃により認証なしでシステムファイルの読み取りが可能になっている。CVSSスコアが7.5と高く評価されている理由も、認証不要でリモートから攻撃可能であり、かつシステムの機密情報が漏洩する可能性が非常に高いためだ。

TRCore DVC 6.0-6.3の脆弱性に関する考察

パストラバーサル脆弱性の検出は、セキュリティ診断ツールや専門家による監査によって可能であり、早期発見が重要である。DVCのような重要なシステムコンポーネントにおいて、認証なしでファイルアクセスが可能になる脆弱性は、組織の情報セキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性があるだろう。

今後は、開発段階でのセキュリティレビューやペネトレーションテストの実施が不可欠となる。特にファイルパスの検証やアクセス制御の実装には、より厳密なセキュリティチェックが必要になってくるはずだ。

TRCoreには、この脆弱性の修正パッチの早期リリースと共に、セキュリティ機能の強化が求められる。特にシステムファイルへのアクセス制御については、多層的な防御メカニズムの導入が望ましいだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11310, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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