【CVE-2024-51495】LibreNMSにXSS脆弱性が発見、Device Overviewページでの不正コード実行が可能に
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記事の要約
- LibreNMSにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- Device Overviewページでのコード実行が可能に
- LibreNMS 24.10.0で修正済み
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LibreNMS 24.10.0以前のXSS脆弱性
オープンソースのネットワーク監視システムLibreNMSにおいて、重大な脆弱性【CVE-2024-51495】が2024年11月15日に公開された。Device Overviewページで認証済みユーザーがoverwrite_ipパラメータを介して任意のJavaScriptコードを注入できる脆弱性が確認されており、他のユーザーアカウントが危険にさらされる可能性がある。[1]
この脆弱性は、Device Overviewページでデバイスを編集する際にoverwrite_ipパラメータを通じて悪意のあるJavaScriptコードを注入することで、ページを訪れた他のユーザーのブラウザ上でコードが実行される可能性があるストアドXSSの問題だ。脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で中程度の4.8とされている。
LibreNMSの開発チームは、この脆弱性に対してバージョン24.10.0で修正を実施している。攻撃者による不正なコード実行を防ぐため、overwrite_ipパラメータに対する適切な入力検証とサニタイズ処理が実装された。ユーザーには最新バージョンへのアップデートが推奨される。
LibreNMSの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-51495 |
影響を受けるバージョン | LibreNMS 24.10.0未満 |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVSS v3.1スコア | 4.8(中) |
攻撃条件 | 認証済みユーザー、ユーザーの操作が必要 |
修正バージョン | LibreNMS 24.10.0 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、サイト閲覧者のブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる攻撃手法のことである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにHTML出力される
- 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される
LibreNMSで発見された脆弱性は、Device Overviewページのoverwrite_ipパラメータを介して悪意のあるスクリプトを注入できるストアドXSSの問題である。認証済みユーザーによって注入されたスクリプトは、該当ページを訪れた他のユーザーのブラウザ上で実行される可能性があり、セッションの乗っ取りやクレデンシャル情報の窃取などのリスクがある。
LibreNMSのXSS脆弱性に関する考察
LibreNMSの脆弱性対応は、ネットワーク監視システムのセキュリティ管理における重要な課題を浮き彫りにしている。認証済みユーザーによる攻撃が可能という点は、内部関係者による不正アクセスのリスクを示唆しており、アクセス権限の厳格な管理と監査ログの継続的なモニタリングが不可欠になるだろう。
将来的な課題として、DeviceOverviewページにおける入力値の検証とサニタイズ処理の更なる強化が必要になる可能性がある。特にIPアドレスのオーバーライド機能については、正規表現によるバリデーションやエスケープ処理の実装など、より堅牢なセキュリティ対策が求められるだろう。
LibreNMSの開発チームには、セキュリティ監査の定期的な実施とコードレビューのプロセス強化が望まれる。オープンソースプロジェクトとしての特性を活かし、コミュニティとの協力によるセキュリティ品質の向上が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51495, (参照 24-11-22).
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